相手にターンを渡す前に、もう一度こちらのターンが来る。聖剣炎獣バーレスクには、普段のデュエマの順番をひっくり返す力があります。ただし、出せば自動的にもう1ターン、という話ではありません。重い9マナを払い、進化元を用意し、相手プレイヤーへの攻撃を通す。大技の前には、ちゃんと長い助走があります。
公式年表は、2004年3月のDM-09でバーレスクを初の追加ターンカードとして紹介しています。ここではDM-09までのカードによる手動の検討例を中心に、攻撃前、ターンの終わり、追加ターンの順で盤面を追います。大会や漫画の対戦を再現したものではありません。

進化元はアーマード・ワイバーン。ドラゴンではない
バーレスクは火文明、9マナ、パワー8000、W・ブレイカーの進化クリーチャーです。自分のアーマード・ワイバーン1体に重ねます。種族名がよく似たアーマード・ドラゴンを、そのまま進化元にすることはできません。
クリムゾン・ワイバーンやガトリング・ワイバーンは進化元になります。一方、ボルメテウス・ホワイト・ドラゴンはアーマード・ドラゴンなので対象外です。見た目の迫力よりも、名前の下の種族欄を確認します。
コッコ・ルピアのドラゴン軽減も、通常のバーレスクには使えません。バーレスク自身はドラゴンではないためです。9マナを7マナとして数えてしまうと、切り札を出す予定が丸ごとずれます。進化元の準備と召喚コストは、それぞれ別に確認しましょう。
プレイヤーへの攻撃がブロックされなければ、追加ターンへ
バーレスクが相手プレイヤーを攻撃し、ブロックされなかった時に、現在のターンの後へ自分のターンを追加します。相手のクリーチャーへ攻撃してバトルに勝っただけでは、この条件を満たしません。追加ターンが欲しければ、まずプレイヤーへ向かう必要があります。
また、バーレスクは「ブロックされない」能力を持っていません。相手のラ・ウラ・ギガにブロックされると、8000対2000で勝てるとしても、追加ターンは得られません。小さな壁が、大きな時間稼ぎをしてくる場面です。
手札に戻る能力は、追加ターンを得られたかどうかとは別に働きます。ブロックされても、生き残って自分のターンの終わりを迎えれば手札へ戻ります。9マナの進化が、ブロッカー1体との交換で終わることもあるため、攻撃前に道を開けておく意味が大きいカードです。
9ターン目、バーレスクとボーグで盾3枚を割る
自分の9ターン目、通常のチャージを済ませ、使える火マナ9枚と手札2枚があるとします。手札の1枚はバーレスク。場には前のターンから残るクリムゾン・ワイバーンと不死身男爵ボーグが各1体、両方アンタップです。
相手の盾は3枚、手札は2枚。ブロッカーやほかの妨害はなく、割る盾には使えるS・トリガーがないとします。自分の盾は2枚。これは追加ターンの使い道を数えるために指定した盤面で、9ターン目まで必ずこの形が作れる、という主張ではありません。
| 行動 | 自分の手札 | 相手の盾 | 相手の手札 |
|---|---|---|---|
| 9ターン目の開始条件 | 2枚 | 3枚 | 2枚 |
| クリムゾンをバーレスクへ進化 | 1枚 | 3枚 | 2枚 |
| バーレスクで攻撃、追加ターンを得て2枚ブレイク | 1枚 | 1枚 | 4枚 |
| ボーグで最後の盾をブレイク | 1枚 | 0枚 | 5枚 |
| ターン終了、バーレスクと進化元が手札へ | 3枚 | 0枚 | 5枚 |
| 追加ターンに通常ドロー | 4枚 | 0枚 | 5枚 |
追加ターンにはボーグがアンタップします。相手の盾は0枚なので、残っていたボーグで直接攻撃できれば勝利です。バーレスク本人は手札へ帰っていますが、置き土産の1ターンを仲間が使って決着をつけます。主役が舞台から下がった後に、2マナの古参が最後を締める形です。
戻るのは最初のターンの終わり。進化元も一緒
バーレスクを手札に戻すのは、追加ターンが終わる時ではありません。攻撃した最初のターンが終わる時です。しかも下にある進化元も一緒に戻ります。この点は公式Q&Aに明記されています。
表では進化元がクリムゾン1枚なので、手札が1枚から3枚へ増えます。追加ターンを始めた時、自分の場にバーレスクがいるつもりで攻撃数を数えると間違います。残るのはボーグで、バーレスクとクリムゾンは手札です。
追加ターンで1枚引き、さらに1枚をマナへ置けば、手札3枚、マナ10枚になります。それでも、戻ったクリムゾンを8マナで出し、バーレスクを9マナで重ねるには合計17マナが必要です。この2枚だけを使って、10マナから同じ攻撃をそのまま繰り返すことはできません。
クリムゾンは、進化元になる前に壁を片づける
クリムゾン・ワイバーンは8マナで出た時、場のブロッカーをすべて破壊します。相手の壁を除き、その後のターンでバーレスクの進化元になる、という役割を持てます。普通に毎ターン1枚ずつマナを置く例なら、8マナのクリムゾンから、翌ターンの9マナ進化へつなぐ考え方です。
ただし相手だけでなく、自分のブロッカーも破壊します。こちらの守りまで減った状態で相手ターンを迎えますし、相手が新しいブロッカーを出す可能性もあります。8ターン目に壁を消したことは、9ターン目の道が必ず空いている保証にはなりません。
進化元を前もって置くなら、相手ターンを生き残れるかを見る。同じターンに進化まで行うなら、合計コストを確保する。どちらにも準備が要ります。ワイバーンを場に出した時点で安心せず、次のターンまでの守りを残す必要があります。

スパークでボーグが寝ると、最後の1枚が残る
先ほどの盾3枚の例で、バーレスクが割った盾からホーリー・スパークが出たとします。すでにプレイヤーへの攻撃がブロックされずに進んでいるので、追加ターンを得る条件は満たしています。しかし、スパークでボーグもタップされ、同じターンに最後の盾を割れなくなります。
相手の盾は1枚残ったまま、バーレスクはターンの終わりに手札へ。追加ターンにボーグが起きても、その1回の攻撃は残る盾を割るために使います。別の攻撃役を用意できなければ、直接攻撃まで届きません。追加ターンを得たことと、そのターンで勝てることは分けて考えます。
相手に通常のターンを渡さなくても、シールドのトリガーは働きます。バーレスクの怖さを知ったうえで守る側も、どの攻撃役を止めれば打点が足りなくなるのかを数えると、対抗する道が見えてきます。
ボルバルザークとは、追加ターンの条件が違う
ここだけ比較範囲をDM-10へ広げます。無双竜機ボルバルザークは場に出た時の能力で追加ターンを得ますが、その追加ターンの終わりに自分が敗北する条件も持ちます。バーレスクは攻撃を通す必要があり、かわりに同じ敗北条件は持っていません。
バーレスクは進化元が必要で、ターンの終わりには手札へ戻ります。ボルバルザークは通常のクリーチャーで、スピードアタッカーを持ちます。追加ターンという大きな結果だけを見ず、そこへ到達する条件と、追加ターンに残る場を比べると違いがはっきりします。
ドラゴンマスクの一言と、実際の盤面の怖さ
あなたに、次のターンはない。
公式のDMEX-15再録版のフレーバーテキストは、この言葉をドラゴンマスクのセリフとして、初代『デュエル・マスターズ』第15巻から引用しています。ここでは公式カードに掲載された短い引用を紹介しています。
相手からすれば、増えた手札を通常のターンに使う前に、もう一度攻撃が来る。それがこの言葉の圧力を、カードの動きとして実感できるところです。ただし、実際の対戦ではブロッカーやトリガーが間に入ります。言い切るには格好いいセリフですが、使い手は最後の攻撃役まで準備しておきたいものです。
漫画の別の戦いは勝舞対ザキラの切り札と脇役、進化の比較は旧枠進化ガイド、カードをたどる入口は昔のデュエマ辞典へ。買取相談はお問い合わせフォームで受け付けています。運営は株式会社数強塾、代表者は藤原進之介です。



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