相手の場にブロッカーがずらり。こちらは最後の一撃を通したいのに、正面から行くと止められる。そんなときに第1弾のソニック・ウイングが渡してくれるのは、攻撃役1体ぶんの通行証です。全員まとめてどうぞ、という大盤振る舞いではありません。
ブロッカーを倒す呪文とは、場に残るものが違います。1体を通した後も相手の守りは残るので、どの攻撃役を選ぶか、先に盾を割るのか、残りの攻撃を誰が担当するのかを数えましょう。以下はDM-01のカードで条件を置いた独自の盤面例です。当時の大会の対戦を再現したものではありません。
光3マナ、自分の1体をそのターンだけ通す

ソニック・ウイングは光文明、コスト3、コモンの呪文。自分の場のクリーチャー1体を選び、そのターン、そのクリーチャーはブロックされなくなります。光のクリーチャーだけという指定はありません。火のボーグや水のハルカスにも使えますが、呪文の支払いには光のマナが必要です。
S・トリガーは付いていません。盾から手札に来たとき、そのまま無料で唱えて守る呪文ではありませんし、相手のクリーチャーをタップする効果でもありません。使う相手は敵ではなく、自分の攻撃役です。名前の似たタップ呪文と混ぜずに読みたいところです。
盾0枚なら、ブロッカー2体の間を抜けられる
相手のシールドが0枚で、アンタップしたラ・ウラ・ギガが2体。こちらには前のターンから場にいる不死身男爵ボーグが1体いて、攻撃できるとします。ほかに攻撃を止める効果はありません。
ボーグへソニック・ウイングを使って相手プレイヤーを攻撃すれば、2体のギガはどちらもブロックできません。この条件ならダイレクトアタックが通ります。ギガを1体ずつ処理する必要も、ボーグのパワー2000を増やす必要もありません。
| 相手の盾・守り | ボーグ1体に使った結果 |
|---|---|
| 盾0枚・ギガ2体 | 直接攻撃をブロックされない |
| 盾1枚・ギガ2体 | 最後の盾を1枚割るだけ |
| 盾2枚・ギガ2体 | 通常は1枚だけ割り、盾1枚が残る |
同じ通行証でも、到着地点が違います。盾1枚の場面では、割っただけで勝ちにはなりません。最後の盾に有効なS・トリガーがなくても、次の攻撃が別に必要です。パワーやブロッカーの数を見る前に、まず相手の盾を数える意味がここにあります。
盾1枚、攻撃役2体でも止まることがある
こちらに古いボーグAとB、相手に盾1枚とギガ2体がいる例です。Aだけにソニック・ウイングを使い、Aで最後の盾を割る。トリガーはないものとします。続くBは効果を受けていないので、ギガにブロックされます。2000同士で相打ちになり、そのままでは勝ち切れません。
攻撃順を逆にしてBから行っても、相手がギガでブロックすればBは止まります。その後Aが最後の盾を割っても、残る攻撃役はいません。1体だけに与える能力なので、攻撃順を変えるだけでは解決しない場面です。
では、使えるマナが6枚、手札にソニック・ウイングが2枚あればどうでしょう。メインの間にAとBへ1枚ずつ使います。有効なトリガーなどがなければ、Aが最後の盾を割り、Bが直接攻撃できます。2枚ともAへ使ってもBは通れません。手札2枚と6マナを払うなら、対象の振り分けまでが作戦です。
ソーラー・レイとは、止める範囲が逆
同じ第1弾のソーラー・レイは光2マナで相手1体をタップする呪文です。相手のブロッカーがギガ1体なら、レイでその1体を横にすることで、こちらのAもBもブロックされずに攻撃できるようになります。ほかに守りがないことが前提です。
ところがギガが2体なら、1枚のレイでは片方がアンタップで残ります。盾0枚にボーグ1体を通す先ほどの場面では、残ったギガが止められます。ソニック・ウイングなら、相手のブロッカーが2体でも3体でも、選んだボーグをブロックされない状態にできます。
レイは相手1体へ働き、ウイングは自分1体へ働く。軽い方がいつでも正解ではありません。相手を横にして味方全員の道を空けたいのか、大勢の守りを1体だけ抜けたいのか。盤面に置いて比べると、1マナ差以上に狙いの違いが見えてきます。
ウルスに付ければ2枚。ただし次の攻撃は別問題

浄化の精霊ウルスは6000のW・ブレイカー。前のターンからいるウルスに使えば、ブロックされずに通常2枚をブレイクできます。ボーグへ使った場合と違う枚数になるのは、ウイングがブレイク数を増やすからではなく、ウルス自身が持つ能力のためです。
相手の盾2枚、ギガ2体。こちらに古いウルスとボーグがいるとします。ウルスだけを通して盾2枚を割り、有効なトリガーがなかったとしても、続くボーグはギガにブロックされます。大きな一撃に目を奪われますが、まだ守りは残っています。
ウルスは自分のターンの終わりにアンタップできるため、攻撃後に立てて返せます。ただし、そのアンタップはターンの終わりです。同じターンにもう一度攻撃するための能力ではありません。またウルスにブロッカーはないので、立っているだけで相手のプレイヤーへの攻撃を止めることもできません。
3ターン目に使うと、展開は一休み
先攻、初手5枚で1ターン目はマナに置くだけなら手札4枚。2ターン目は1枚引いて1枚置き、火2マナでボーグを召喚すると手札3枚です。3ターン目も引いて置いた直後は手札3枚、マナ3枚。ここで光を含む支払いでウイングを使うと、手札2枚、使えるマナ0枚になります。
場のボーグは前のターンに出ているので攻撃できます。しかし、この3マナを全部使ったため、この例では追加のクリーチャーを出す余裕はありません。相手の盾が5枚ある序盤に1枚通しても、相手の手札を増やし、こちらの攻撃役は1体のままです。
相手がすでに盾0枚なら同じ3マナが決着に直結します。序盤と終盤では、この呪文に使う手札1枚の意味が変わるのです。今すぐ使って1枚割るか、別の小型を置いて次の人数を増やすか。手札に引いたら即座に使うより、残りの盾と次に出せるカードを並べて考えたい1枚です。
ブロックされない。でも何でもできるわけではない
今出したボーグに使っても、召喚したターンに攻撃できるようにはなりません。ギガは相手プレイヤーを攻撃できない制限があり、アクア・ガードは攻撃そのものができません。ウイングはそうした制限を消す能力ではないため、守り専用のガードを突然とどめの役にはできません。
ブロックとS・トリガーも別です。最初の攻撃で最後の盾を割り、そこからスパイラル・ゲートが出て、まだ攻撃していない味方を手札に戻されたら、予定していた続きの攻撃はできません。通行証はブロッカー対策であって、盾の中身を無効にするものではありません。
使うタイミングも攻撃より前です。公式のターン進行Q&Aのとおり、攻撃を始めてから通常の呪文使用へ戻ることはできません。「ブロックします」と言われてから追加するのではなく、攻撃前に対象を決めておきます。
いつも通れるキャンディと、必要な1体を通すウイング
キャンディ・ドロップは水3マナ、パワー1000で、元からブロックされないクリーチャーです。継続して攻撃する役を用意するカードと、今いるウルスなどをそのターンだけ通すウイングでは、手札を使って得るものが違います。
昔のカードの束から77/110を見つけたら、横に並べたい攻撃役も探してみてください。収録カードは第1弾の画像図鑑、光の守りと攻めは光文明ガイドへ。ほかの対戦解説は昔のデュエマ辞典、手元のカードの売却相談は査定フォームへ進めます。



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