小さな鳥がシールドをつついて、タップしたまま帰ってくる。向こうにはパワー2000のボーグ。普通なら「次のターン、そいつを攻撃します」で片付くところですが、クック・ポロンにはそれができません。見た目は小粒なのに、妙にしぶとい。昔のカード箱から出てきたら、能力欄の短い一文をもう一度読んでみたくなるカードです。
ただし、しぶとい理由を取り違えると、ギガに突っ込んであっさり退場します。今回はDM-07までのカードを使い、攻撃されないことが何を守り、何を守らないのかを追います。以下は能力を理解するために条件を決めた盤面例で、大会の対戦記録や勝率を示すものではありません。
DM-07のクック・ポロンは2マナ、パワー1000

火文明、コスト2、パワー1000。種族はファイアー・バードで、レアリティはコモンです。能力は、このクリーチャーが攻撃されないこと。スピードアタッカーもブロッカーも持ちません。出したターンから走り出す鳥でも、こちらのシールドをかばう鳥でもないのです。
収録弾はDM-07「時空超獣の呪」の画像図鑑で確認できます。この記事の画像は51/55の版。同じ名前の再録もあるので、昔の束を整理するときは名前に加えて右下の番号を見ると分けやすくなります。ノーマルカードの見直しは、こうした小さな確認から始まります。
攻撃した後、ボーグに殴り返されない
自分の場には前のターンからいるポロン1体。相手には不死身男爵ボーグ1体がいますが、ブロッカーはいません。相手のシールドは5枚で、ここではトリガーも他の能力も働かないものとします。ポロンで相手プレイヤーを攻撃すると、相手のシールドは4枚になり、その1枚が相手の手札へ移ります。
ポロンはタップして残ります。次の相手ターン、ボーグはこのポロンを攻撃先に選べません。パワー2000と1000を比べる前に、そもそもそのバトルを始められない。ここが売りです。相手は別の攻撃先を考えるか、除去などを用意する必要があります。
返しのボーグは、タップ中のポロンを攻撃できない。
そのまま次の自分のターンを迎えれば、ポロンは通常どおりアンタップします。生き残った攻撃役として、またシールドを狙える。1回の攻撃は1枚でも、繰り返せれば相手にとって放置しづらい存在になります。ただし、相手のボーグまで攻撃不能になるわけではありません。こちらのシールドへ向かう道は開いたままです。
ギガには止められる。それも一方的に
では、相手の場にアンタップした蒼天の守護者ラ・ウラ・ギガがいる場合はどうでしょう。ポロンがプレイヤーへ攻撃すると、相手はギガでブロックできます。「ポロンを攻撃する」のではなく、「ポロンの攻撃をブロックする」からです。似た言葉でも、ここは別の行動です。
ギガはパワー2000、ポロンは1000。ブロックすればギガがタップし、バトルでポロンが破壊されます。ギガは残り、相手のシールドは減りません。攻撃されない鳥、門番に正面から止められる。能力欄に書かれていない仕事までは引き受けてくれません。
同じ2マナのボーグならパワー2000なので、ギガと相打ちになります。ブロッカーを相打ちでどかせるボーグと、攻撃後に相手のクリーチャーから狙われないポロン。どちらも火の軽い攻撃役ですが、うれしい相手が違います。相手の場にギガが立っているかどうかで、この1000の差は急に大きくなります。
キャンディ・ドロップとは、守る方向が逆

キャンディ・ドロップは水の3マナ、パワー1000で、ブロックされないクリーチャーです。ギガが待っていても、そのブロックを受けずにプレイヤーを攻撃できます。その代わり、攻撃後にタップしたキャンディは、次の相手ターンにボーグから攻撃されるとバトルで負けます。
| 場面 | クック・ポロン | キャンディ |
|---|---|---|
| 攻撃をギガでブロック | できる。1000対2000で負ける | できない |
| タップ中にボーグから攻撃 | 攻撃先に選べない | 選べる。1000対2000で負ける |
| 通常の召喚直後に攻撃 | できない | できない |
相手の守りを抜ける力と、攻撃した後に残る力。同じ「相手から何かされない」でも、使う場面が違います。相手の最後のシールドを今どうしても割りたいならキャンディの能力が働きます。ブロッカーがいない場で、次のターンも攻撃役を残したいならポロンの能力が働く。この見分けがつくと、昔のコモン同士の比較がぐっと面白くなります。
2ターン目に出して、3ターン目から働く
先攻で初期手札5枚、先攻1ターン目は引かない条件です。相手から手札やマナへの干渉、自分のシールドのブレイクはないものとします。毎ターン火のカードを1枚マナへ置き、1ターン目には召喚しません。手札のポロン2枚を順番に使うと、次のようになります。
| ターン | 手札の動き | 自分の場とマナ |
|---|---|---|
| 1 | 5枚→マナへ1枚→4枚 | 場0体、マナ1枚 |
| 2 | 引いて5枚→置いて4枚→ポロンで3枚 | ポロン1体。2マナを使用 |
| 3 | 引いて4枚→置いて3枚→2体目で2枚 | ポロン2体。3マナ中2枚を使用 |
3ターン目に攻撃できるのは、2ターン目からいる1体だけです。いま出した2体目は召喚酔い。相手にブロッカーがなく、トリガーも出なければ、相手の盾は5枚から4枚へ減ります。場に鳥が2羽並んだから2枚割れる、とは数えません。
マナへ置くカードも考えどころです。ここで2枚目のポロンを置いてしまうと、この表の2体展開はできなくなります。一方、相手がギガを出していたなら、ポロンを増やすより手札のハンマーを残したいかもしれません。決めた動きを再現するためのマナ置きと、見えている相手の場への対応を、両方見比べるわけです。
ハンマーとゲートは普通に通る
クリムゾン・ハンマーは2マナで相手のパワー2000以下のクリーチャーを1体墓地へ置く呪文です。パワー1000のポロンは対象にできます。攻撃ではないので、ポロンの能力では防げません。相手は呪文1枚と2マナを使い、こちらは場のポロンを失います。
スパイラル・ゲートで手札へ戻すこともできます。この場合、ポロンは墓地ではなく手札に帰りますが、次に2マナを払って出し直しても、そのターンは通常攻撃できません。カードを失わなくても、攻撃できるまでの時間を失う。除去の結果を、手札の損得だけで数えないようにしたいところです。
盾1枚とギガ1体。先に道を開けよう
自分には前のターンからいるポロンとボーグ。相手のシールドは1枚で、アンタップしたギガ1体が守っています。手札にハンマーがあり、火を含む2マナが使えるなら、まずメインステップでギガを破壊する選択があります。
その後、ポロンで最後のシールドをブレイクし、トリガーなどの妨害がなければボーグの次の攻撃がダイレクトアタックになります。逆に、先にポロンで攻撃してギガに倒されると、残ったボーグだけでは最後の盾を割るところまでです。攻撃を始めてから、通常の呪文としてハンマーを唱えるためにメインステップへ戻ることはできません。公式のステップに関するQ&Aも確認してください。
最後にもう一つ。自分の盾が1枚、相手に次のターン攻撃できるボーグが2体いるなら、ポロンを出すだけでは守れません。トリガーなしなら1体が最後の盾を割り、もう1体が直接攻撃します。ポロン自身が攻撃されなくても、プレイヤーは守られていない。この鳥を使うなら、残りの攻撃回数と自分が耐えられる回数を一緒に数えましょう。
コッコとは同じ鳥でも、役割が違う
コッコ・ルピアもファイアー・バードですが、減らすのはドラゴンの召喚コストです。ポロンはファイアー・バードなので、コッコがいてもその能力で2マナが安くなるわけではありません。鳥同士で集まれば何でもお得、という仕組みではないのです。
昔のカードをまとめるなら、ポロンのような軽い攻撃役と、コッコのような大型を支える役を並べると、当時のデッキの組み方を思い出すきっかけになります。同じDM-07の飛行男は破壊された後に手札へ働きかける2マナのカード。生き残ってもう一度攻めるポロンと比較して読むのもおすすめです。手元の旧枠カードの査定は、下のバナーから写真やカード名と一緒にご相談ください。



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