倒したら、手札まで減らされる。飛行男は、相手が小型を処理したいときに少し手を止めさせるカードです。2マナ1000という数字だけなら倒しやすいのに、場から墓地へ置かれると手札破壊が待っています。小さいから気軽に片付けよう、とはいかないのが闇らしいところです。
ただし、どこへ移動しても能力が使えるわけではありません。手札、マナ、墓地。その行き先を分けると、飛行男の得意な相手と苦手な処理が見えてきます。DM-01〜DM-07のカードで、ブロックされた場合や自分から破壊する場合を検討します。以下は独自に条件を置いた盤面例で、当時の大会記録ではありません。
2マナ1000、場から墓地へ行くと1枚捨てさせる

飛行男は闇文明、コスト2、パワー1000、コモンのヘドリアンです。バトルゾーンから自分の墓地に置かれたとき、相手の手札から1枚を見ないで選び、捨てさせます。選ぶのはこちらですが、中身を確認して好きなカードを抜く能力ではありません。
ブロッカーもS・トリガーも持っていません。また名前に「飛行」とあっても、ブロックされない能力はありません。通常は出したターンに攻撃できず、次のターンから攻撃役になります。カード名の勢いに、書かれていない能力を足さないようにしましょう。
ギガにブロックされると、場と手札がこう変わる
自分に前のターンからいる飛行男、相手にアンタップしたラ・ウラ・ギガと手札3枚、シールド5枚があるとします。飛行男で相手プレイヤーを攻撃し、相手がギガでブロックした例です。
| 処理 | 結果 |
|---|---|
| ギガがブロック | プレイヤーへの攻撃が止まる |
| 1000対2000のバトル | 飛行男だけが破壊される |
| 場から墓地へ置かれた能力 | 相手の手札が3枚から2枚へ |
| 攻撃後 | 相手の盾は5枚のまま、ギガはタップして残る |
相手の手札は減りましたが、ギガを倒したわけではありません。こちらの飛行男も失っています。手札1枚を減らすことだけでなく、攻撃役が場から減ったことと、相手のブロッカーが残ったことを合わせて見る必要があります。
もう1体、攻撃できるボーグがこちらにいれば、タップしたギガを攻撃して2000同士で相打ちにする選択や、相手プレイヤーを攻撃する選択があります。飛行男の一撃でギガを横にした後、次の攻撃を盾に向けるか、守りを処理するために使うかが分かれ道です。
相手がブロックしなかったら、手札はむしろ増える
同じ盤面で、相手がギガを使わずに盾を受ける場合もあります。飛行男の通常の攻撃で盾を1枚割り、有効なトリガーがなければ、相手のシールドは5枚から4枚、手札は3枚から4枚へ。飛行男は場に残るので、手札破壊は起きません。
攻撃しただけで相手の手札を減らす卵胞虫ゼリー・ワームとは違います。飛行男は「攻撃するとき」の能力ではなく、「場から墓地へ置かれたとき」の能力です。相手がブロックするかどうかによって、同じ攻撃でも相手の手札枚数の動きが逆になります。
もちろん、盾を受けることにも危険はあります。相手の盾が残り少なかったり、こちらに後続の攻撃役がいたりすれば、手札を増やすより攻撃を止めたい場合もあります。飛行男が必ず手札破壊を成功させるのではなく、相手の受け方に選択を迫る場面がある、と考えると実戦に近くなります。
ハンマーなら働く。ゲートやメビウスでは働かない
パワー1000なので、飛行男はクリムゾン・ハンマーの対象になります。相手が手札3枚からハンマーを唱えると2枚になり、飛行男を破壊した後の能力でさらに1枚捨てれば、残る相手の手札は1枚です。呪文に使った1枚と飛行男が捨てさせた1枚は、別々に数えています。
これがスパイラル・ゲートなら、飛行男は持ち主の手札へ戻ります。場から墓地へ行っていないので、手札破壊は起きません。相手が手札3枚からゲートを使ったなら、ほかに変化がなければ相手の手札は2枚です。こちらは飛行男を再び出せますが、もう一度2マナが必要になります。
自分のメビウス・チャージャーで飛行男をマナへ置く場合も同じです。行き先は墓地ではなくマナなので、相手の手札は減りません。飛行男と呪文自身の2枚がマナになる利点と、飛行男の手札破壊を使っていないことを分けて読みます。
手札から捨てられても、能力は使えない
相手のゴースト・タッチで、自分の手札にあった飛行男が選ばれた場合を考えます。飛行男は手札から墓地へ移動します。「墓地へ行った」は満たしていても、その前にバトルゾーンにいなかったので能力は使えません。
山札やマナから墓地へ送られた場合も、このカードの条件とは違います。「場から」という短い指定が大事です。対戦中に迷ったら、墓地にある飛行男を眺めるだけでなく、直前にどの場所にあったかを一つ戻って確認すると整理できます。
ディオライオスなら、自分で飛行男を破壊できる

銃神兵ディオライオスは火4マナ、4000。出たとき、各プレイヤーが自分のクリーチャー1体を選んで墓地へ置きます。自分に飛行男と今出したディオライオスがいれば、飛行男を選び、ディオライオスを残すことができます。
飛行男を自分の効果で破壊しても、場から自分の墓地へ移った条件を満たすため、相手の手札破壊が起きます。相手の場にボーグが2体、手札3枚ある単純な例なら、一連の処理後には相手のボーグが1体、手札が2枚になります。ただし、相手がどのクリーチャーを墓地へ置くかをこちらが選べるわけではありません。
相手が大型と小型を並べている場合、相手は小型を選んで大型を残せます。ディオライオスを「相手の好きな1体を指定して破壊」と読んでしまうと、狙いがずれます。こちらは自分の飛行男を選べる、その部分を活用する組み合わせです。
6マナで同じターンに並べるなら、飛行男が先
自分の場は空、使えるマナ6枚、手札4枚に飛行男とディオライオスがあるとします。闇と火を支払える条件で、まず飛行男を2マナで出して手札3枚、残り4マナ。次にディオライオスを出して手札2枚、残り0マナ。自分の破壊対象に飛行男を選べます。
逆にディオライオスから出すと、その登場時点で自分の場にいるのはディオライオスだけです。自分側の1体としてディオライオス自身を墓地へ置くことになります。後から飛行男を出しても、先ほどの登場時の選択には間に合いません。召喚する順番が、そのまま残るクリーチャーの違いになります。
このターンに出した飛行男は通常攻撃できませんが、ディオライオスの効果で選ぶことには問題ありません。召喚酔いは、場から墓地へ移すことまで禁止するものではないからです。
序盤の2マナと、後半の回収を比べる
先攻で初手5枚、1ターン目はマナに置くだけなら手札4枚。2ターン目に引いて置き、飛行男を出すと手札3枚、マナ2枚です。この時点では相手の手札は減っていません。同じ2マナのゴースト・タッチなら呪文の処理で減らせる一方、場に攻撃役は残りません。
墓地の飛行男をダーク・リバースで拾い、出し直す場合は2マナと2マナで合計4マナです。手札3枚からリバースを唱えて2枚、飛行男を戻して3枚、召喚して2枚。場へ直接戻す効果ではなく、回収後に召喚コストを払う形です。
相手の手札がすでに0枚なら、飛行男が破壊されても捨てさせる札はありません。相手が次にドローするまで能力を予約しておくこともできません。小型を置く価値と手札を削る価値が、相手の残り手札によって変わります。
小さなカードも、行き先まで覚えると面白い
画像の飛行男はDM-07の46/55です。同名の別版と混ぜず、収録番号や絵、表裏の状態を確認してください。仲間はDM-07画像図鑑、闇の戦い方は闇文明ガイドへ。カード同士のつながりは昔のデュエマ辞典からたどれます。売却については査定フォームでご相談ください。



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