墓地にザガーンがいる。隣には、さっきブロックして倒れたブラッディ・イヤリングもいる。ダーク・リバースを引いたとき、戻すのはどちらでしょう。大きな切り札へ手が伸びそうですが、残りのマナが2枚なら、小さな壁にもう一度出番を頼むほうが助かるかもしれません。
第1弾のダーク・リバースは、倒れた仲間を手札へ戻す呪文です。復帰先はバトルゾーンではありません。回収した後、いつ、何マナで召喚できるかまで考えると、この地味な2マナの使い方がぐっと面白くなります。

戻せるのは、自分の墓地のクリーチャー1枚
ダーク・リバースは闇文明の2マナの呪文で、S・トリガーを持ちます。自分の墓地からクリーチャー1体を選び、自分の手札へ戻します。DM-01ではアンコモンです。相手の墓地から好きなカードを借りることも、墓地の呪文を回収することもできません。
墓地にデーモン・ハンドしかない場合、ハンドを手札へ戻す用途には使えません。強い除去を再利用したくても、カードの種類が対象外です。まず「自分の墓地」「クリーチャー」という2つの条件を見ます。
また、ナチュラル・トラップでマナへ送られた仲間は墓地にいません。マナにあるカードを戻したいなら、別の回収手段を考える必要があります。手札へ戻すという最終的な動きが似ていても、どの場所から選ぶかで使える場面は違います。
4マナなら、ザガーンよりイヤリング?
手動で作った検討例です。自分の場は空、使用可能なマナは4枚で、闇の支払いを2回できるものとします。手札はダーク・リバースを含む3枚。墓地には暗黒の騎士ザガーンとブラッディ・イヤリングがあります。相手には次のターンに攻撃できるパワー2000のクリーチャーが1体いるとします。
| 回収するカード | リバースの後 | 同じターンの行動 |
|---|---|---|
| ザガーン | 残り2マナ、手札3枚 | 6マナ必要なので、追加の手段がなければ召喚できない |
| イヤリング | 残り2マナ、手札3枚 | 2マナで召喚できる。手札2枚、場にブロッカーが残る |
イヤリングはパワー4000のブロッカーで、攻撃はできず、バトルの後に自身が破壊されます。次の相手ターンに2000をブロックすれば、通常はバトルに勝った後でイヤリングも墓地へ行きます。場にずっと居座る壁ではありませんが、その1回の攻撃を受け止める役を用意できます。
ザガーンの7000という数字は頼もしくても、手札で待っている間は盾を守りません。しかもザガーンにはブロッカーがありません。大きいカードを戻すことと、次の攻撃を止めることは別です。今必要なのが一撃なのか、1回分の防御なのかで、墓地の見え方が変わります。

手札は増えたようで、唱える前と同じ枚数
先ほどの開始時の手札3枚を、もう少し丁寧に数えます。ダーク・リバースを使うと2枚になり、墓地からクリーチャーを1枚戻すと3枚です。枚数だけを見れば開始時と変わりません。手札のリバースが、墓地にあった使いたいクリーチャーへ入れ替わった形です。
そこからイヤリングを召喚すれば2枚になります。墓地の仲間を戻したからといって、回収と召喚を無料で済ませたことにはなりません。使ったマナは2+2の4枚で、手札も召喚分だけ減ります。
一方、墓地から1枚減ったことで、次に回収できる候補も変わります。同じイヤリングが後で再び破壊されれば、また墓地に戻ることはありますが、ダーク・リバースそのものも使用後は墓地へ行きます。この呪文1枚で何度でも回収を続けられるわけではありません。
5マナでハルカスを呼び戻すと、1枚引く仕事も戻ってくる
闇と水を使う例では、墓地のアクア・ハルカスも回収候補になります。使用可能なマナが5枚あり、リバースの闇とハルカスの水をそれぞれ支払えるなら、2マナで回収し、残り3マナで召喚できます。
手札3枚から始めると、リバースで2枚、回収で3枚、ハルカス召喚で2枚、登場時に1枚引けば3枚です。開始時と同じ手札枚数に戻りながら、場には2000のクリーチャーが残ります。ただし、そのハルカスは新しく出たので通常は召喚酔いがあり、すぐ攻撃することはできません。
一度場に出たことがあるカードでも、墓地から手札を経て出し直した場合は、昔の攻撃できた状態を覚えているわけではありません。登場時のドローはまた使えますが、攻撃は次の自分のターンを待ちます。使い直して得られるものと、待ち直すものを分けて数えます。
青銅を戻すなら、増えるのは手札ではなくマナ
闇と自然なら、青銅の鎧を回収して出し直す選択もあります。5マナからリバース2、青銅3を払うと、青銅の登場時能力で山札の一番上がマナへ行きます。通常の手札3枚からなら、回収までで3枚、青銅召喚後は2枚です。
ここでハルカスのように手札は補われません。その代わりマナの総枚数が1枚増え、次の重いカードへ近づきます。場にも1000の青銅が残ります。5枚を支払った後に総枚数が6枚になっても、払った5枚が一緒に起きるわけではありません。
「墓地の小型を戻す」という同じ選択でも、ハルカスなら次の手札、青銅なら次のマナを用意します。今の手札に重い切り札があるのか、それとも使えるカードそのものが足りないのか。回収先を選ぶ前に、自分が困っている理由をはっきりさせると判断しやすくなります。
盾から出ても、回収したブロッカーは飛び出さない
最後の盾がダーク・リバースだった場合、S・トリガーでコストを払わずに使えます。墓地のイヤリングを手札へ戻すことはできますが、そのまま無料で召喚する能力はありません。相手に未攻撃のクリーチャーが残っていれば、その攻撃を直ちに止める壁にはなりません。
手札が2枚なら、盾からリバースを受け取って3枚、使用して2枚、1枚回収して3枚です。次の自分のターンへ資源を残す働きはありますが、まずそのターンまで生き残る必要があります。盾から出る呪文をすべて同じ防御札として数えると、ここで計算がずれます。
DM-05まで広げて墓地のアクア・サーファーを戻した場合も、墓地から手札へ加わっただけです。サーファー自身が盾から来たわけではないので、そのS・トリガーを続けて使うことはできません。回収先にトリガーの文字があっても、手札へ来た経路が違います。
回収を急ぐと、ゴースト・タッチに見つかることも
手札がダーク・リバース1枚だけの場面で、すぐには召喚できないザガーンを回収したとします。使用後の手札はザガーン1枚です。次の相手ターンにゴースト・タッチを使われると、ほかに手札が増えていなければその1枚を捨てることになります。
回収して手札に入れたことで、手札破壊の対象になる場所へ動かしたともいえます。もちろん、相手がタッチを持っていると決めつけることはできません。ただ、今回収して待つのか、十分なマナがあるターンに回収から召喚まで行うのかという選択には意味があります。
8マナを使える状況なら、リバース2とザガーン6を同じターンに支払う例を作れます。闇の支払いを両方に残すことは必要です。手札で1ターン待たせずに済む反面、そのターンのマナを大きく使うので、他の除去やブロッカーを同時に用意できるかも考えます。
進化カードを戻しても、進化元は別に必要
第2弾まで使うなら、墓地のクリスタル・ランサーもクリーチャーなので回収できます。ただし、手札に戻した後の進化条件は消えません。召喚するには、場にリキッド・ピープルが必要です。
リバース2、アクア・ガード1、ランサー6を同じターンに使うなら計9マナです。闇を1回、水を2回支払えるように残します。場に進化元がすでにいればガード分は不要になります。重い進化カードだけを回収しても場が空なら出せないため、墓地・手札・場をひと続きで見ることが大切です。
墓地のノーマルにも、次の仕事がある
ダーク・リバースを読む面白さは、一番派手なカードがいつも答えではないところです。小さな壁、手札を補う仲間、マナを増やす仲間。何が必要かによって、墓地の一枚一枚に違う出番ができます。関連する働きは闇文明ガイドや呪文の画像ガイドからも比較できます。
旧枠カードの整理や買取相談はお問い合わせフォームへ。表裏の写真、収録番号、枚数、状態を分かる範囲でお知らせください。運営は株式会社数強塾、代表者は藤原進之介です。昔のデュエマ辞典から、仲間のカードや対戦の記録もたどれます。



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