相手のブロッカーが2体。こちらの攻撃役も2体。数だけなら互角でも、そのまま殴るときれいに止められてしまう。そこで2体とも横向きにしてしまうのが、ムーンライト・フラッシュです。見た目の盤面はほとんど変わらないのに、急にシールドまで道が開きます。
ただし、タップは破壊ではありません。次のターンまで無条件に相手を眠らせる呪文でもありません。DM-01のカードだけを使い、2体を選ぶ意味と、唱えた後に何をするかを考えます。以下は条件を決めた手動の盤面解説で、当時の大会記録ではありません。
光の4マナで、相手を2体までタップ

ムーンライト・フラッシュは光文明、コスト4、アンコモンの呪文。相手のクリーチャーを2体まで選び、タップします。相手が1体しかいなければ、その1体だけを選べます。自分のクリーチャーを選ぶ能力ではなく、パワーがいくつ以下という条件もありません。
そしてS・トリガーは持っていません。盾から手札へ来ても、その場で無料で唱えられるわけではありません。名前にフラッシュがつくと、つい緊急時にも光ってくれそうですが、基本は自分のメインステップに4マナを払って使う呪文です。
残り盾1枚、相手のギガ2体を寝かせる
自分の場には、前のターンからいる不死身男爵ボーグが2体。相手の盾は1枚で、アンタップしているラ・ウラ・ギガが2体います。ほかの能力はなく、最後の盾からS・トリガーも出ない条件にします。
ここで4マナを払い、ムーンライト・フラッシュでギガ2体をタップします。ギガはタップ中なのでブロックできません。1体目のボーグで最後の盾を割り、2体目でダイレクトアタックを通せば勝ちです。呪文が盾を減らしたのではなく、すでにいた2体の攻撃を通す働きをしました。
唱えずに攻撃すると、相手は2体のギガで1回ずつブロックできます。ボーグもギガもパワー2000なので、バトルすれば相打ちです。相手がそのように守れば盾に届きません。4マナで増えたクリーチャーは0体ですが、通せる攻撃の数には大きな差が出ます。
ソーラー・レイ2枚と、どう違う?

ソーラー・レイは2マナで相手1体をタップします。先ほどのギガ2体を両方タップするなら、レイは2枚、合計4マナ必要です。ムーンライトも4マナですが、使う手札は1枚で済みます。
| 2体をタップする方法 | 支払うマナ | 使う手札 |
|---|---|---|
| ムーンライト1枚 | 4 | 1枚 |
| ソーラー・レイ2枚 | 2+2 | 2枚 |
相手のブロッカーが1体だけなら、レイ1枚の2マナで足ります。浮いた2マナで別の行動を準備できるので、いつでもムーンライトのほうが得とは言えません。手札を節約したいのか、今使うマナを節約したいのかで評価が変わります。
レイにはS・トリガーもあります。盾から使って、まだ攻撃していない相手1体をタップできる場面があります。ムーンライトを「レイが2回分だから守りも2倍」と考えると、ここを取り違えます。手札から唱えるときの効率と、盾に埋まったときの働きは別です。
2ターン目と3ターン目にボーグ、4ターン目に呪文
先攻、初期手札5枚、先攻1ターン目は引かず、毎ターン1枚チャージする例です。光と火を支払えるマナを用意し、相手の除去やこちらへのブレイクはないものとします。1ターン目のチャージ後は手札4枚、マナ1枚です。
2ターン目は引いて5枚、チャージして4枚、ボーグを2マナで出して3枚。3ターン目は引いて4枚、チャージして3枚、2体目のボーグを出して2枚となります。3ターン目に出したほうは、そのターンには攻撃できません。
4ターン目は引いて3枚、チャージして2枚、ムーンライトを唱えて1枚です。マナは4枚すべて支払い済みですが、前のターンまでに出したボーグ2体は、このターンには攻撃できます。4マナを払った後から攻撃役を新しく用意するのではなく、2ターンかけて先に並べていたことが効きます。
ここで相手の盾が何枚残っているかは、別に数えます。2体で攻撃できるようになっただけで、必ず勝つわけではありません。相手の盾が2枚なら、トリガーがなくても2回の攻撃は盾を0枚にするところまで。最後の直接攻撃には、さらに攻撃役が必要です。
盾ではなく、タップした相手を攻撃する
タップさせると、通常は攻撃先にできなかったアンタップ状態の相手も、クリーチャーへの攻撃対象にできます。自分に前のターンからいる、パワー7000の暗黒の騎士ザガーンがいる場面を考えてみましょう。
相手の場にアンタップしたボーグがいるなら、ムーンライトでタップしてから、そのボーグを攻撃できます。タップしただけで墓地へ行くわけではなく、実際に攻撃してバトルする必要があります。相手に別のアンタップしたブロッカーが残っていれば、その攻撃もブロックされる可能性があります。
ザガーン7000とボーグ2000がそのままバトルすれば、ボーグだけが破壊されます。相手の盾を増減させずに攻撃役を減らせるので、次の反撃を軽くしたい場面では、プレイヤーへの攻撃と比較する価値があります。
そのため、狙いたいクリーチャー1体と、割り込んでくるブロッカー1体を選ぶ、という2体の分担が考えられます。盾を割るために全ブロッカーを寝かせるのか、厄介なクリーチャーをバトルで倒すために道を作るのか。同じ2体タップでも、その後の攻撃先によって役割が変わります。
タップしてターンを渡すだけでは、攻撃は止まらない
自分のターンに相手のボーグ2体をタップし、そのままターンを終えたとします。通常、相手は自分のターンのはじめにクリーチャーをアンタップします。ほかに制限がなければ、そのボーグは攻撃できます。ムーンライトには「次のターンにアンタップしない」という効果はありません。
自分の盾が1枚、ブロッカーがなく、相手に攻撃できるボーグが2体いるなら、寝かせただけで安心はできません。相手のターンに2体が起き、1体目で最後の盾、2体目で直接攻撃という流れになります。守りたいなら、タップした後にバトルで相手を減らすなど、次の行動まで用意する必要があります。
手札の呪文は、相手が攻撃を宣言した瞬間に自由に割り込んで唱えることもできません。4マナを残しておけばいつでも使える、という仕組みではないのです。タップする能力そのものに加えて、いつ唱えられるカードなのかをセットで覚えましょう。
3体目が残るなら、スパークとの違いが出る
相手のブロッカーが3体なら、ムーンライトで2体をタップしても1体は残ります。先ほどの「自分のボーグ2体、相手の盾1枚」でも、残った1体に攻撃を止められると、最後の直接攻撃まで届かない場合があります。2体という上限は、相手の場が広がるほど効いてきます。
ホーリー・スパークは6マナで相手のクリーチャーすべてをタップし、S・トリガーも持っています。手札からなら2マナ重い一方、3体以上をまとめてタップしたい場面や盾からの反撃に役割があります。4マナで間に合う局面と、全体タップが必要な局面を分けて考えると、昔の光の呪文が読みやすくなります。
横向き2枚で、盤面の見え方が変わる
ムーンライト・フラッシュはDM-01第1弾の46/110。光文明の旧枠カード案内からミールやブロッカーも読み比べると、タップして攻める動きと、立たせて守る動きがつながります。昔のカードを整理して査定を希望する方は、名前と番号、表裏の写真を添えて下のバナーからご相談ください。



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