2マナで何枚でも引ける。そこだけ読むと、とんでもなく景気のいい話に聞こえます。ところが、悪魔の契約が求める支払いは、その2マナだけではありません。引きたい枚数だけ、これまで並べてきたマナのカードを墓地へ送ります。
手札は増えた。でも次のカードを使うマナがない。名前に恥じない取引です。DM-04のこのコモンを、使い終わったマナを選ぶ場合、まだ使えるマナを選ぶ場合、次のターンまで待つ場合に分けて考えます。以下の盤面は能力を確かめる検討例で、当時の大会の実戦記録ではありません。
マナから墓地へ。その枚数だけ山札から引く

選ぶのは自分のマナゾーンのカードです。好きな枚数を自分の墓地へ置き、その枚数と同じだけカードを引きます。マナにあったカードそのものが手札へ来るわけではありません。欲しいカードをマナから回収する呪文と混同すると、予定した切り札が墓地に着いてしまいます。
相手のマナを減らす能力でも、場のクリーチャーを破壊する能力でもありません。シールドも直接は動かず、S・トリガーも付いていません。まず自分のメインステップで2マナを払い、その後で手放すマナを決めます。呪文として使った悪魔の契約は、処理を終えると墓地へ移ります。
6マナから2枚引く。残る4マナは全部使える?
自分のメインステップに、アンタップしたマナが6枚、手札が契約を含めて3枚ある例です。闇文明を含めて2マナを払い、タップした2枚をそのまま契約で墓地へ置くことにします。山札には十分な枚数がある条件です。
| 行動 | 手札 | 総マナ | 使えるマナ |
|---|---|---|---|
| 契約を使う前 | 3枚 | 6枚 | 6 |
| 2マナ払って契約を唱える | 2枚 | 6枚 | 4 |
| タップした2枚を墓地へ置く | 2枚 | 4枚 | 4 |
| 山札から2枚引く | 4枚 | 4枚 | 4 |
結果は手札3枚から4枚へ、総マナ6枚から4枚へ。2枚引きましたが、契約そのものを1枚使っているので、手札の純増は1枚です。使えるマナは4残り、その4枚で文明を払えるカードなら、続けて使えます。
では、墓地へ置く2枚をアンタップしたものに変えたらどうでしょう。残るマナは同じ4枚ですが、そのうち2枚は契約の支払いでタップ済みです。使えるのは2マナだけ。手札の増え方は同じでも、次に4マナのカードを使えるかどうかが変わります。
引いたカードより、残した文明で困ることもある
タップ済みの2枚を選べば常に正解、とも限りません。6枚のうち闇が2枚、水が4枚で、闇2枚を支払いに使い、その2枚とも墓地へ置いたとします。残る4マナはすべて水です。4マナ残っていても、闇のデス・スモークを普通に唱えるための闇文明は残っていません。
逆に、水のサイバー・ブレインなら、その4枚で支払えます。必要なのは枚数だけでなく、次に使うカードの文明です。契約で山札から何を引くか分からない場合でも、すでに手札にある次の一手に必要な文明は残す候補になります。
手元に除去があるのに、勢いよく闇マナを全部差し出してしまう。これは引いたカードが悪かったのではなく、残すマナの組み合わせの問題です。墓地へ送る前に、次に唱えるカードを一度指で示してみるくらいが、ちょうどよい慎重さかもしれません。
4ターン目の2枚が、次の6マナを遠ざける
先攻4ターン目に通常のチャージを終え、4マナと手札3枚があるとします。契約を唱え、支払いに使った2枚を墓地へ置いて2枚引くと、手札は4枚、総マナは2枚、使えるマナは2です。小型を出す余地はありますが、4マナ分の土台は失っています。
このまま何も使わずにターンを終え、相手から手札やマナへの干渉を受けないなら、5ターン目は通常ドローで手札5枚。1枚チャージすると手札4枚、マナは3枚になります。普通に毎ターン1枚ずつ並べ続けた場合の5マナとは、2枚の差が残ります。
次にデーモン・ハンドを6マナで手打ちしたいのなら、この差は大きい。契約で引いた手札を抱えたまま、6マナまで積み直す時間が必要です。序盤に使うかどうかは、手札が少ないかだけでなく、そのデッキが何マナで働くカードを多く持つかにも関わります。
2枚引いて、ギガを出す。その順番なら間に合う
さきほどの4マナの例で、契約後に使えるマナを2枚残し、その中に光が1枚あるとします。引いたカードにラ・ウラ・ギガがあれば、同じメインステップに1マナで出せます。手札4枚から3枚へ、使えるマナは2から1へ減り、場にブロッカーが増えます。
ギガは出したターンに通常の攻撃はできませんが、次の相手ターンにはアンタップしていればブロックできます。自分の盾が0枚で、相手に攻撃可能なボーグが1体だけいるなら、ギガでブロックし、2000同士の相打ちでその攻撃を止められます。
ただし相手に2体目のボーグがいれば、ギガ1体では2回止められません。契約で手札が増えることと、そのターンに十分な防御を用意できることは別です。さらに、引いたギガを必ず用意できる保証もありません。この例はギガを引いた場合の手順で、都合のいいカードが確定で来るという意味ではありません。
墓地へ送ったクリーチャーを拾い直す
契約で墓地へ送るマナには、呪文もクリーチャーも選べます。クリーチャーを送ったなら、ダーク・リバースで墓地から手札へ戻す対象にできます。ただし、契約だけで回収まで済むわけではなく、リバースの2マナと手札1枚を別に使います。
たとえば契約の前に手札3枚、使えるマナ6枚があり、手札にはリバースもあるとします。契約で2枚を墓地へ置いて2枚引けば手札4枚。残したマナでリバースを唱えると3枚になり、対象のクリーチャー1枚を戻して4枚になります。契約とリバースを合わせて、もとの3枚から純増1枚です。
ここで回収したアクア・ハルカスをすぐ召喚したくても、最初が6マナなら2+2を使った後は最大2マナしか残りません。3マナのハルカスまでは払えない。回収して手札に置くところまでなのか、場へ出すところまでなのかを、最初のマナ数から決めておきます。
クローン・ファクトリーなら、そのカードが手札へ来る

同じDM-04のクローン・ファクトリーは、水の3マナ呪文です。自分のマナのカードを2枚まで手札へ戻すので、手元へ来るカードを自分で選べます。マナに置いておいた切り札が欲しいなら、どのゾーンへ動くかの違いがそのまま使い分けになります。
悪魔の契約は2マナで使え、選んだ枚数だけ山札の新しいカードを引きます。クローンは3マナですが、既に見えているカードを回収できます。両方とも総マナは減るため、手札に来た切り札をその後に使えるかを数える必要があります。安い方、引ける方、と一つの数字だけでは決めにくい比較です。
全マナを渡す前に、次のターンの自分へ相談
契約では好きな枚数を選べるので、全部を墓地へ置くことも、少なく抑えることもできます。6マナすべてを送れば6枚引けますが、残るマナは0枚です。そのターンの通常チャージをもう済ませていたら、引いたカードをさらに普通にチャージして立て直すことはできません。
逆に0枚を選べば引く枚数も0です。1枚なら、契約を使った1枚分が補われるだけで、手札の枚数は元と同じ。大量のドローだけに目を奪われず、1枚、2枚、3枚と増やしたときの代償を見比べてみてください。契約書の小さい文字まで読みたくなるカードです。
DM-04の49/55は、派手な進化獣の隣で、手札・マナ・墓地の交換を考えさせてくれます。ほかの収録カードはDM-04画像図鑑、補充や回収の違いは昔のデュエマ辞典へ。昔のノーマルカードを整理して売却を考えている方は、買取の流れを確認し、査定フォームからご相談ください。



コメント