7枚目のマナを置く。場のザガーンに、手札の悪魔神を重ねる。さっきまでにぎやかだった盤面から、闇を持たないクリーチャーが一斉に消える。バロム・エンペラーの登場は、やはり大事件です。ただ、味方まで片づけてしまうあたりに、悪魔神らしい容赦のなさがあります。
この記事ではDM-26版を中心に、元祖バロムとの違い、進化までの準備、全体破壊後の攻撃を追います。対戦例はDM-26までのカードを使った手動の盤面検討です。当時の大会の実戦記録ではありません。

7マナの悪魔神。進化元はデーモン・コマンド
闇文明、コスト7、パワー9000の進化クリーチャーです。自分のデーモン・コマンド1体に重ねて出し、登場時には闇を持たないクリーチャーを敵味方ともに破壊します。攻撃が通れば盾を2枚割るW・ブレイカーです。
黒いカードなら何でも進化元になるわけではありません。ゼリー・ワームは闇ですが種族はパラサイトワーム。ボーン・スライムもデーモン・コマンドではありません。コストの支払いと、場に適切な種族があることの両方を満たします。
元祖バロムとの差は、1マナと3000
DM-04の悪魔神バロムは8マナ・12000です。エンペラーは7マナ・9000。進化元の種族、闇以外を巻き込む登場時能力、W・ブレイカーという骨格は共通しています。
7マナしかないターンには、この1マナ差で出せるかどうかが変わります。相手の攻撃をあと1ターン受けずに盤面を整理できる可能性は大きいでしょう。一方、元祖の12000はバトルでの余裕につながります。名前にエンペラーが付いたから、全数値が上がったという関係ではありません。
また、元祖もエンペラーも盾を割る枚数は2枚です。パワー12000という数値だけを見て、元祖を3枚ブレイクと数えないようにします。勝ち切れるかを考える場面では、能力欄のWをそのまま数えます。
6ターン目にザガーン、7ターン目に進化する例
分かりやすい進化元として、6マナの暗黒の騎士ザガーンを使います。これは最速展開を競う例ではなく、別々のターンに準備する時の手札とマナを確認する例です。6ターン目のチャージ後、使える闇マナが6枚、手札はザガーン・エンペラー・デーモン・ハンドの3枚とします。
| 行動 | 手札 | マナ合計/使用可能 | 場 |
|---|---|---|---|
| 6ターン目、召喚前 | 3枚 | 6/6 | 進化元なし |
| ザガーンを召喚 | 2枚 | 6/0 | ザガーン1体 |
| 7ターン目、通常ドロー | 3枚 | 6/6 | ザガーンが生存 |
| 引いた闇の単色カードをチャージ | 2枚 | 7/7 | 変化なし |
| エンペラーへ進化 | 1枚 | 7/0 | エンペラー1体 |
途中で盾を割られず、手札破壊や除去も受けない条件です。残る手札はハンド1枚。ザガーンは進化元として下に重なり、別の攻撃役として横に並びません。「大型が2枚あるから2回攻撃」と数えると、ここで1回多くなります。
同じターンに何もない場からザガーンを出して進化するなら、通常の支払いは6+7で13マナです。7マナの切り札という紹介だけでは、準備にかかった分が見えません。前のターンに出した進化元を守ることが、手札の悪魔神を働かせる条件になります。
進化すれば攻撃できる。ただし向きは引き継ぐ
進化クリーチャーは通常の召喚酔いで待つ必要がありません。上の例では、ターンの初めにアンタップしたザガーンへ重ねるため、登場時能力を処理した後、そのターンに攻撃できます。
一方、タップしている進化元へ重ねても、進化しただけで起き上がりません。公式の進化に関するQ&Aでも、進化元の状態を引き継ぐ点を確認できます。攻撃済みのザガーンを進化させればもう1回、という計算にはできません。通常の進行では、攻撃を始めた後に手札から普通に召喚する段階へ戻ることもできません。
全体破壊の後、敵と味方を並べ直そう
自分の場がザガーン、アクア・ハルカス、青銅の鎧、ゼリー・ワーム。相手の場がグラン・ギューレ、ハルカス、ブラッディ・イヤリングとします。特殊な置換効果などはありません。
ザガーンを進化させると、自分のハルカスと青銅、相手のグランとハルカスが墓地へ行きます。自分にはエンペラーとゼリー、相手には闇のイヤリングが残ります。こちらの小型まで消える一方、相手の闇の壁はしっかり居残りです。
全体除去という言葉から、相手の場が必ず空になるところまで想像してしまうと危険です。判定するのは大きさでも持ち主でもなく文明。破壊後の盤面を先に作り直してから、攻撃の順番を考えます。
水と闇のメルニアは残る。でも進化元にはならない
多色カードでは、闇を含むかどうかを見ます。水と闇を持つ腐敗電脳メルニアは、この全体破壊では残ります。水でもあるから破壊される、という判定ではありません。
ただしメルニアの種族はリキッド・ピープルとゴーストなので、エンペラーの進化元にはできません。「破壊されずに横で攻める仲間」と「下に重ねるための仲間」は、別々の条件で選びます。小さな多色カードにも、悪魔神と同じ盤面に立ち続ける仕事があります。

盾2枚なら、悪魔神と小型の2回で決着へ
相手の盾が2枚、手札が2枚。全体破壊後の相手の場は空で、自分には攻撃できるエンペラーと、前のターンからいたゼリー・ワームが残っているとします。盾に使えるS・トリガーはないものとします。
エンペラーから攻撃すると、W・ブレイカーで盾は2→0枚、相手の手札は2→4枚になります。続くゼリーの攻撃時に相手の手札を1枚捨てさせ、4→3枚。その直接攻撃が通れば勝利です。大仕事をした悪魔神の隣で、最後を決めるのは小型。こういう役割分担が気持ちいいところです。
逆にゼリーから攻撃すると、手札を2→1枚にして盾を1枚割り、手札は2枚、盾は1枚になります。次にエンペラーが残りの盾を割っても、直接攻撃がもう1回必要です。W・ブレイカーの余った1枚分が、そのままプレイヤーへのダメージになるわけではありません。
ハルカスを最後の攻撃役に数えてはいけない
同じ盾2枚でも、横の仲間がゼリーではなくハルカスだったらどうでしょう。エンペラーを出した時点でハルカスは破壊されるため、悪魔神が2枚割った後に続く攻撃がありません。盤面を派手に消したのに、あと一歩が遠い場面です。
さらに盾からホーリー・スパークが使われると、残したゼリーもタップされて追撃できなくなります。デーモン・ハンドで追撃役を破壊される場合もあります。盾2枚を割った時の相手の手札増加と、そこから使われるトリガーは、勝利までの計算に残しておきます。
進化元を消されたら、手札の悪魔神は待機する
6ターン目に置いたザガーンを、相手がデス・スモークで破壊したとします。出した直後でアンタップしていれば対象になります。次のターンに7マナへ伸びても、ほかに進化元がなければエンペラーは召喚できません。
破壊したい相手が闇ばかりなら、エンペラーの登場時能力で減らせる数も少なくなります。手札に残したハンドで重要な1体を除去するほうが、そのターンをしのげる場合もあります。切り札を引いた喜びと、今それを出す意味を分けて考えると、闇のデッキはぐっと面白くなります。
古い悪魔神を見つけたら、収録番号も一緒に
整理中にバロム・エンペラーが出てきたら、カード下部の収録番号と、表裏の状態が分かる写真を残してみてください。この記事の画像はDM-26のS1/S5です。再録版との違いや状態を確認してから、買取についてご案内します。
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