ボーン・スライムは攻撃する?守る?旧枠DM-02の1マナとブロック

平成コレクション

ボーン・スライム / DM-02

盾を割るか、守るか。
1マナの分かれ道。

攻撃した後、こちらの場には何体残る?
手札・盾・ブロックを具体的な盤面で比べる。

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1マナで出せて、攻撃もブロックもできる。そこだけ読むと、ずいぶん気前のいい小型です。ところが相手プレイヤーへ突っ込むと、その攻撃を終えた後に墓地へ帰ってしまう。ねじれる者ボーン・スライムは、盾を割る仕事と、次の攻撃を止める仕事を天秤にかけるカードです。

「とりあえず1枚割っておこう」が本当に得なのか。DM-02のこのコモンを、序盤の手札、最後の盾、ブロックの順に見ていきます。後半のクルトとの比較だけは、DM-10までカードプールを広げた例です。いずれも能力を検討する手動の盤面で、大会の対戦記録ではありません。

ねじれる者ボーン・スライム DM-02 46/55
公式カード情報・画像出典:ボーン・スライム

闇の1マナ1000。攻撃先によって残り方が変わる

ボーン・スライムは闇文明、コスト1、パワー1000のリビング・デッドです。ブロッカーを持ち、相手プレイヤーも攻撃できます。ただし相手プレイヤーを攻撃した後、持ち主の墓地に置かれるという能力があります。

相手のクリーチャーへ直接攻撃した時や、相手の攻撃をブロックした時まで、一律に自分を墓地へ置くわけではありません。公式の過去Q&Aでも、クリーチャーとのバトルに勝った場合は破壊されないことを確認できます。

もちろんパワーで負ければ通常どおり破壊され、同じパワーなら相打ちです。「プレイヤーへ攻撃した後の能力」と「バトルに負けた結果」を分けて読むのが、このカードを使う最初の一歩になります。

先攻1ターン目に出し、2ターン目に何を残す?

初手をボーン・スライム2枚、デーモン・ハンドゴースト・タッチブラッディ・イヤリングの5枚とします。先攻の最初のターンはドローせず、相手の行動ではこちらの手札や場が変わらない例です。

1ターン目は、すぐに使えない6マナのハンドをマナへ置き、スライム1体を召喚します。2ターン目の通常ドローをデス・スモークとし、タッチを2枚目のマナへ置いて、もう1体のスライムを出す流れを考えます。

自分の手番 行動 手札の枚数
1ターン目 ハンドをチャージ、スライム召喚 5→4→3 スライム1体
2ターン目 スモークを引き、タッチをチャージ 3→4→3 スライム1体
2ターン目の続き 2体目のスライムを召喚 3→2 スライム2体

手札に残るのはイヤリングとスモークの2枚で、2マナのうち1マナが未使用です。1体目は前のターンからいるので攻撃できますが、2体目は通常まだ攻撃できません。新しく出した2体目も、次の相手のターンにはブロック役になれます。

ここで1体目を攻撃に使えば、盾を狙った後にその1体は墓地へ行きます。場に残るのは2体目だけ。攻撃しなければ、2体とも起こしたまま相手へターンを渡せます。同じ2マナの展開から、守りの人数を1体にするか2体にするかが分かれます。

盾を1枚割ると、相手の手札も1枚増える

先ほどの1体目が、ブロックされずに相手のシールドを1枚割ったとします。相手の盾が5枚、手札が2枚なら、盾は4枚、手札は3枚になります。トリガーなどがなければ、攻撃を終えたスライムは墓地へ置かれます。

こちらは場の1体を使い、相手の盾を1枚減らす一方、相手には次に使える手札を1枚渡しています。次の攻撃役を続けて用意できるなら、その1枚のブレイクを押し込みにつなげられます。後続がない時には、相手だけが使える札を増やして立て直すこともあります。

攻撃したから悪い、守ったから正しい、とは決まりません。こちらの次の手札、相手の残った攻撃役、どちらが先に盾を割り切るかを見て決めます。1マナという軽さは、何も考えず消費してよい理由にはならないのです。

相手の盾が1枚なら、最後にもう1体が必要

相手のシールドが1枚で、こちらの攻撃役がスライム1体だけの場合、そのスライムで最後の盾を割っても、勝利にはなりません。盾が0枚の相手への直接攻撃が、さらに必要です。しかもスライムは攻撃後に墓地へ移るため、自分の場にも攻撃役が残りません。

前のターンからアクア・ハルカスがもう1体いて攻撃できるなら、スライムで盾を割った後、ハルカスで直接攻撃する形を狙えます。ただし盾からホーリー・スパークなどが出れば、後続の攻撃が止まる場合があります。

自分の盾も残り少ない時には、逆にハルカスで盾を割り、スライムを守りに残す案もあります。そのターンの決着を見送る代わりに、相手の攻撃を1回受け止める余地を残す選択です。見えない盾を読めたふりをせず、通った場合と止められた場合の両方を考えます。

2000をブロックして負けても、盾は守れる

相手のハルカスはパワー2000、スライムは1000です。相手プレイヤーへの攻撃をスライムでブロックすると、バトルでは負けてスライムが破壊されます。それでも、その攻撃で自分の盾が割られることはありません。

ここで混同しやすいのが、ブロックは勝つためだけに使うものではないという点です。相手の攻撃を、こちらのクリーチャーとのバトルに変えた時点で、盾や直接攻撃を守る役目があります。1マナのカードを、相手の攻撃1回と交換した形です。

たとえば自分の盾が0枚で、相手に攻撃できるハルカスが1体だけなら、スライムを残すことが次の自分のターンにつながります。前のターンに相手の盾を1枚割ってスライムを失っていれば、そのハルカスを止められません。小さな盾1枚と、自分が生き残る1ターンを比べる場面です。

1000同士なら相打ち。スレイヤーではない

パワー1000の青銅の鎧とバトルすれば、同じパワーなので両方が破壊されます。相手のパワーが上なら、スライムだけが破壊されます。どんな大型も道連れにする能力は持っていません。

光の1マナブロッカーであるラ・ウラ・ギガは2000で、スライムより大きい一方、相手プレイヤーを攻撃できません。守る範囲と、自分から盾を狙えるかという違いがあります。文明も違うため、同じ1マナだからとそのまま交換できるとは限りません。

また、相手にブロックされないクリスタル・ランサーがいる場合、スライムを起こしておくだけではその攻撃を止められません。ブロッカーの枚数を数える前に、その相手をそもそもブロックできるかを確認します。

クルト500とのバトルなら、生き残れる

ここだけはDM-10まで広げた比較です。パワー500の予言者クルトの攻撃をスライムでブロックすれば、1000対500でスライムが勝ちます。相手プレイヤーを攻撃したわけではないので、スライム自身の能力で墓地へ行くこともありません。

ただしブロックするためにタップしています。そのまま続けて別の攻撃もブロックできるわけではありません。生き残ることと、同じターンに何回も壁になれることは別です。

自分のターンに、タップしている相手のクルトへ直接攻撃した場合も、通常のパワー勝負では勝って残れます。相手プレイヤーへ向かうか、相手の小型を減らすかで、攻撃後のこちらの場が違います。攻撃先を指さす前に、一度だけこの違いを思い出したいカードです。

予言者クルト DM-10 76/110
公式カード情報・画像出典:予言者クルト

イヤリングは、バトルに勝っても帰ってしまう

ブラッディ・イヤリングは闇の2マナ4000ブロッカーですが、バトルの後に自分を破壊し、攻撃もできません。スライムと比べる時は、単に1000と4000の差を見るだけでなく、どの行動の後に失われるのかを読み分けます。

相手の2000を倒して攻撃を止めたいなら、イヤリングの4000に意味があります。スライムでは同じ2000を倒せません。一方、500を止めながら場に残したい例では、スライムのほうに別の役割が生まれます。小型ブロッカーの能力欄は、似ているようで細部が違います。

1マナを、攻撃1回にも守り1回にも使う

ボーン・スライムは、盾を割ると自分の場からいなくなるからこそ、攻めるタイミングがはっきり問われます。仲間が続くなら最後の一押しに、相手の攻撃が危険なら守りに。行動後に何体残るかまで数えると、1マナの選択が勝負につながります。

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