相手のドラゴンをやっと倒した。ところが墓地から、別のドラゴンが起き上がってくる。除去に成功したはずなのに、場の圧力があまり減っていない。黒神龍グールジェネレイドは、そんな厄介な交換を生むカードです。相手の場だけを数えていると、墓地にいた1枚を見落としてしまいます。
ただし、ドラゴンが何でも倒れれば戻るわけではありません。誰のドラゴンか、名前は何か、グール自身はどこにいるか。この条件を一つずつ確認すると、戻れる場面と戻れない場面が分かれます。旧枠DM-22版を中心に、場・墓地・手札の移動を追ってみましょう。以下の対戦例は能力を説明するための設定で、当時の大会の再現ではありません。
DM-22のグールは7マナ6000、墓地で待つドラゴン

闇文明、コスト7、パワー6000のドラゴン・ゾンビで、W・ブレイカーを持ちます。DM-22版のレアリティはスーパーレアです。普通に7マナを払って召喚することもできますが、特徴は墓地から戻る能力にあります。
自分の、グールジェネレイド以外のドラゴンが破壊されたとき、グールが自分の墓地にあれば、バトルゾーンへ戻してよいという能力です。戻すかどうかは任意。手札やマナに置いてあるグールを、この能力で突然出すことはできません。場にいるドラゴンと、墓地で待つグールを別々に用意しておく必要があります。
ボルメテウスが破壊された後、場と墓地はどう変わる?
自分の場にボルメテウス・ホワイト・ドラゴンが1体、墓地にはグールが1枚だけあるとします。相手がデーモン・ハンドを使い、ボルメテウスを破壊しました。ほかの能力が関係しない場合、ボルメテウスが自分の墓地へ置かれ、グールを戻す条件が満たされます。
グールを出す方を選ぶと、場には6000のグールが1体、墓地には破壊されたボルメテウスが残ります。自分の手札は使っていませんし、グールの7マナも支払いません。手札から召喚したのではなく、条件を満たした能力で墓地から出しているからです。
| 自分のゾーン | 破壊前 | グールを戻した後 |
|---|---|---|
| バトルゾーン | ボルメテウス1体 | グール1体 |
| 墓地 | グール1枚 | ボルメテウス1枚 |
| 手札 | 元の枚数 | 変わらない |
| グールのための支払い | ― | なし |
相手は呪文を1枚使ったのに、こちらのクリーチャーの数は1体のままです。ただし、戻るのは元のボルメテウスではありません。グールにはボルメテウスのシールド焼却能力はなく、W・ブレイクした盾は通常、相手の手札へ入ります。数が同じでも、相手が防ぎたい能力を取り除けたという意味は残ります。
グールが倒れても、別のグールを呼ぶ条件にはならない
ここが名前まで確認する理由です。能力は「グールジェネレイド以外」のドラゴンが破壊されることを求めます。自分の場にグールA、墓地にグールBがあるとき、Aが破壊されても、それだけでBが戻るわけではありません。
倒れたグール自身が、その破壊をきっかけに何度でも戻ることもありません。名前の除外条件があるので、グールだけを場と墓地で交代させて無限に粘る仕組みにはなっていません。ドラゴン・ゾンビという種族だけを見て「これもドラゴンだからよい」と判断しないことが大切です。
また、相手のドラゴンが破壊されても、自分の墓地のグールはその条件では戻りません。必要なのは自分のドラゴンです。相手の大型を除去しながら、自分の墓地から追加の大型まで出す、という都合のよい処理にはならないのです。
コッコ・ルピアが破壊されても戻らない

ドラゴンを助けるコッコ・ルピアは、種族がファイアー・バードです。ドラゴンの召喚を軽くする能力があっても、そのカード自体がドラゴンになるわけではありません。コッコだけが破壊された場面では、墓地のグールを戻す条件は満たされません。
相手から見ると、グールの待つ墓地がある場合でも、コッコへのクリムゾン・ハンマーはその復活を起こさずに支援役を減らす選択になります。もちろん、場にいる本物のドラゴンは残るので、目の前の攻撃への対処になるかは別です。どのカードを倒せば次の行動が細くなるかを、相手側も考えています。
手札へ戻す除去なら、破壊を起こさず場を減らせる
先ほどの「場にボルメテウス、墓地にグール」という設定で、相手がデーモン・ハンドではなくスパイラル・ゲートを使ったらどうでしょう。ボルメテウスは手札へ戻り、墓地へは行きません。破壊されていないので、グールはそのまま墓地に残ります。
この場合、自分の場は空になり、手札が1枚増えます。カードを失ったわけではありませんが、ボルメテウスを再び出す支払いと準備が必要です。相手にとっては、墓地のグールを動かさずに、そのターンの攻撃役を場から外せた形になります。
破壊なら墓地、バウンスなら手札。同じ「場からどかす」でも、グールがいると結果が大きく変わります。相手の墓地を確認することは、今使う除去の種類を決めるための情報収集でもあるのです。せっかく1体を倒したのに別の1体が出てきてから気づくと、ちょっと悔しいですよね。
戻ってきたターンに、すぐ攻撃できる?
グールはスピードアタッカーを持っていません。自分のターンに能力で戻した場合でも、そのターンに出たクリーチャーなので、通常は召喚酔いで攻撃できません。7マナを払わなかったことと、攻撃を待たなくてよいことは別です。
相手のターンに戻り、次の自分のターンまで場に残ったなら、通常はその自分のターンに攻撃できます。一方、ブロッカーを持っているわけではないので、相手の攻撃途中に出たとしても、その後の直接攻撃をグールでブロックすることはできません。
シールドが0枚のとき、場に6000が増えると守りが厚くなった気がします。でも、まだ攻撃していない相手がいて、その攻撃を止める効果がなければ、負ける状況は変わらない場合があります。出る時期と、出たカードに何ができるかまで確認して初めて、復活が生きる場面を判断できます。
墓地に置く準備も、デッキの仕事の一つ
グールを手札に持っているだけでは、墓地から戻る能力は使えません。手札から捨てる、山札から墓地へ送るなど、墓地へ置く方法を別に用意する必要があります。ただし、この記事の盤面例はグールがすでに墓地にある状態から始めています。準備のために使ったカードやターンまで無料だった、と読み替えないことが大切です。
7マナを払って普通に召喚する選択もありますが、そのグールが破壊されただけでは、自分自身の破壊をきっかけに戻れません。後で別の自分のドラゴンが破壊される状況を作る必要があります。場に出すか、墓地で待たせるかという役割の違いが、普通の大型クリーチャーと少し違うところです。
また、墓地へ置けても、相手が破壊してくれるとは限りません。戻される、攻撃を見送られる、先に支援役を狙われることもあります。相手がこちらの望む手を選ぶ前提だけで「必ず復活する」と考えず、破壊されなくても戦える手順を用意しておきたいですね。
相手の場だけでなく、墓地も一緒に数える
グールのある試合では、見えている場の1体を処理して終わりとは限りません。除去する前に、自分のドラゴンか、グール以外か、墓地にグールがあるかを確認する。復活後は、攻撃できる時期やブロッカーの有無を確認する。この順で見ると、カード名に圧倒されずに局面を整理できます。
一方、グールを使う側も、戻った後にどの盾を割り、どの攻撃役を残すかを考える必要があります。W・ブレイカーだから1体で必ず決められるわけではありませんし、盾からの反撃もあります。墓地から出るところが派手なだけに、その先の攻撃を雑にしないことが大切です。
旧枠DM-22版の確認と買取相談
今回の版はDM-22のS3/S5です。同名カードの再録もあるので、手元のカードの収録番号を見てください。弾別一覧や昔のデュエマ辞典から、周りのカードや能力の解説へ進めます。
売却を考えている方は、表裏の写真、状態、枚数を添えて買取相談フォームへお知らせください。この記事では根拠のない固定価格や、将来の値上がりを示していません。昔の箱からグールが見つかったら、絵や名前だけでなく、一緒にいたドラゴンも思い出してみてください。墓地で待つ1枚が、場にいる仲間の倒され方まで変えていた。その厄介さが、このカードの持ち味です。



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