「一番欲しいものは安心なんだ」。シュトラのDM-03版には、そんな言葉が添えられています。ところが場に出ると、お互いのマナが1枚ずつ手札へ。相手が次の大物を出そうとしていたなら、あまり安心できない事態です。静かな顔をした水のコモンが、次のターンの予定をずらします。
シュトラは自分のマナも戻し、相手にもカードを返します。相手だけを一方的に遅らせるつもりで使うと、思わぬ手助けになることもあります。DM-03までのカードによる手動の検討例で、誰が何を選び、次に何マナ使えるかを追います。

4マナのサイバーロード。お互いが自分のマナを1枚選ぶ
シュトラは水文明、コスト4、パワー2000、コモンのクリーチャーです。出た時、各プレイヤーは自分のマナゾーンからカード1枚を選び、自分の手札へ戻します。自分が相手のマナから好きな1枚を取り上げる能力ではありません。
自分の戻すカードは自分で選べるので、序盤にマナへ置いた呪文や、後で使いたいクリーチャーを回収できます。しかし相手も同じように、今欲しい1枚を選べます。枚数を減らせても、狙った文明を相手のマナから必ず消せるわけではありません。
手札へ戻すため、カードそのものを失わせる効果でもありません。相手は次のターンにそれをまたマナへ置くことも、別のカードを置いて回収した札を使うこともできます。減ったマナと増えた手札を、同時に見る必要があります。
先攻4ターン目。相手の4マナ到達を1回遅らせる
自分が先攻で、双方が通常チャージだけでマナを増やしてきたとします。自分の4ターン目、チャージ後のマナは4枚。相手はまだ3ターン目を終えたところなので、マナは3枚です。自分の手札はシュトラを含む3枚、相手の手札は2枚とします。
| 行動 | 自分の手札・マナ | 相手の手札・マナ |
|---|---|---|
| 先攻4ターン目の開始条件 | 手札3・マナ4 | 手札2・マナ3 |
| シュトラを4マナで召喚 | 手札2・マナ4 | 手札2・マナ3 |
| 双方が自分のマナを1枚回収 | 手札3・マナ3 | 手札3・マナ2 |
| 相手の4ターン目、通常ドローとチャージ | 手札3・マナ3 | 手札3・マナ3 |
相手は4ターン目を迎えても、通常チャージだけでは3マナまでです。4マナのカードを出す予定なら、そのままでは届きません。こちらはシュトラを使って減った手札1枚を、マナからの回収で補っています。山札から新しいカードを引いているわけではありません。
ただし自分もマナ3枚へ戻っています。次の自分のターンに1枚チャージしても4枚で、普通に5枚へ進む場合より1枚少ない状態です。相手の予定を遅らせる間、自分は2000のシュトラと、もともと残していた仲間で何をするのか。その目的まで考えて使います。
3マナの相手は、何もできないわけではない
相手の4ターン目を3マナへ抑えたとしても、アクア・ハルカスは3マナで出せます。相手がマナからハルカスを回収していれば、別のカードをチャージし、回収したハルカスを召喚する選択があります。
表の相手の手札3枚から、ハルカスを出して2枚、出た時の能力で1枚引けば3枚に戻ります。場には2000のクリーチャーが増えています。こちらは相手を遅らせたつもりでも、相手が軽いカードを中心に動くなら、十分な行動を許しているわけです。
相手のデッキが何マナを目指しているかが大切です。重い切り札へ届く直前なら1マナの差が効きやすく、2〜3マナで複数の仕事をする相手なら、手札を返した影響も大きくなります。マナを減らせたことだけで、相手のターンを奪ったと考えないようにします。

相手が戻す文明は、こちらでは決められない
相手のマナが水2枚、闇1枚の時にシュトラを出したとします。相手は闇を残したければ、水の1枚を戻せます。「闇が1枚しかないから、その闇を手札へ戻して闇の呪文を止める」という指定はできません。選ぶのは相手だからです。
こちらが公開情報として見られるのは、マナにどのカードがあるかと、実際に何を回収したかです。相手の残る手札すべてが分かるわけではありません。戻したカードを次に使うのか、再びチャージするのかは、その後の相手の選択になります。
逆に自分の回収でも、唯一の水マナを戻すと、残ったマナで水のカードを使えなくなる場合があります。回収したいカードと、場に残したい文明が同じ1枚だった時には悩みどころです。次に払う文明を確保したうえで選びます。
使い終えたマナを戻せば、残りの支払いを保てる
自分に6マナがあり、そのうち4枚を使ってシュトラを出したとします。残る未使用マナは2枚。ここで支払いに使ったタップ中の1枚を回収すれば、マナ総数は5枚になりますが、未使用の2枚はそのまま残ります。
一方、未使用の1枚を回収すると、総数は同じ5枚でも、そのターンに使えるのは1枚です。手札へ戻すカードは、タップ中でも選べます。何を回収するかだけでなく、先にどの4枚でシュトラのコストを支払うかが、後続の行動を変えます。
6マナ全部を見て「シュトラは4だから、後で2使える」とだけ考えると、回収する1枚の位置で計算が崩れます。手札、マナ総数、未使用マナを別々に数えると、見た目は地味な1枚回収にも選択があることが分かります。
ゲートで自分のシュトラを戻すには、合計6マナ
先ほどの6マナの例で、手札はシュトラとスパイラル・ゲートを含む3枚とします。シュトラを出して2枚、タップした自分のマナ1枚を回収して3枚。未使用の2マナには水の支払いができるカードを残しておきます。
その2マナでゲートを使い、自分のシュトラを手札へ戻します。手札はゲートを使って2枚、シュトラが戻って3枚。使えるマナは0、マナ総数は5枚です。ゲートは墓地へ行き、シュトラは手札なので、次のターンにまた出す準備ができます。
ただし同じターンにもう一度出す4マナは残っていません。次の自分のターンに通常チャージして6マナへ戻しても、ゲートはすでに使っています。繰り返したければ、次の戻す手段も必要です。これだけで無限に相手のマナを減らせる仕組みにはなりません。
さらに、シュトラを手札へ戻すと、自分の場にはその2000が残りません。マナを減らして時間を作ったのに、攻撃役まで下げてしまう形です。ほかの仲間が攻めている時と、シュトラしか場にいない時では、同じ出し直しの準備でも意味が変わります。
2体続けて出す時も、自分のマナが2枚減る
水の支払いを確保した8マナと、シュトラ2枚を含む手札3枚がある場面なら、1体目を4マナで出し、使い終えたマナを回収した後、残る4マナでもう1体出せます。それぞれの回収で自分のマナは8→7→6枚です。
相手のマナが5枚なら、5→4→3枚へ減ります。同時に相手の手札は2枚増えます。相手が次のターンに1枚チャージしても4マナなので、5マナのコーライルなどには、そのままでは届きません。一方で、軽いカードを使う手札は増えています。
こちらの手札は、召喚で1枚減って回収で1枚増える動きを2回行い、最初と同じ3枚です。場には新しいシュトラ2体が残りますが、通常の召喚酔いでそのターンには攻撃できません。8マナ分の行動で作った猶予を、次のターンの攻撃へつなげる計画が必要です。
相手の場を止めたい時は、マナ以外にも目を向ける
相手がすでにクリスタル・ランサーを出しているなら、マナを1枚減らしても、そのランサーは場に残って攻撃できます。シュトラにはブロッカーも、相手のクリーチャーを手札へ戻す能力もありません。
自分の盾が少ない場合、次の大物を遅らせるより、今いる攻撃役をゲートで戻すことが優先される場面もあります。シュトラ自身はサイバーロードなので、リキッド・ピープルを必要とする自分のランサーの進化元にもなりません。2000の水の仲間だから同じ役ができる、とは限りません。
回収したカードがホーリー・スパークでも、マナから手札へ戻っただけではS・トリガーとして使えません。盾から手札へ来た時の能力です。回収した答えをいつ、何マナで使えるかまで確認します。
シュトラで作る安心は、次の一手とセット
相手のマナを1枚減らし、自分は使いたいカードを回収する。その交換の後、場には2000のシュトラが残ります。相手の大物を遅らせて攻撃回数を稼ぐのか、マナへ置いた札を取り戻すのか。目的を決めると、同じ4マナの能力でも使いたい場面が変わります。
仲間の画像はDM-03図鑑、マナから盾への移動は深緑の魔方陣、攻撃で自分のマナを戻す動きはスナイプ・モスキートへ。昔のデュエマ辞典からも関連記事をたどれます。買取相談はお問い合わせフォームで受け付けています。運営は株式会社数強塾、代表者は藤原進之介です。



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