相手の大きな壁を、たった2マナで破壊する。ボルカニック・アローの頼もしさは、まずここにあります。ただし撃った後、自分のシールドも1枚墓地へ。相手の守りを崩したはずが、こちらの守りにも穴が開く。気前のよい火力には、なかなか大胆な代償が付いています。
このカードは、選べる相手と自分の盾の両方を見ると使いどころが分かります。DM-03までのカードによる手動の検討例で、通常使用、最後の盾からのS・トリガー、攻撃中のパワーを比べていきます。

2マナで6000以下を1体。自分の盾があれば1枚墓地へ
火文明の呪文で、S・トリガーを持ちます。パワー6000以下のクリーチャー1体を選び、墓地へ送ります。その後、自分の盾があれば、裏向きのまま1枚選んで自分の墓地へ置きます。
選ぶクリーチャーは相手に限定されず、自分の場の6000以下も対象になります。タップしているかどうか、ブロッカーを持つかどうかも、この除去の条件ではありません。まず選ぶ時点のパワーを確認します。
6000のアングラー・クラスターは範囲内ですが、7000のザガーンは範囲外です。6000点のダメージを与えて蓄積させる処理ではないため、アロー2枚を順番に使って7000を倒す、という足し算にはなりません。
4マナで壁を消し、ボーグを追加する
自分に使える火マナが4枚、盾が3枚、手札がアローと不死身男爵ボーグを含む4枚あるとします。相手の場には6000のアングラー・クラスターが1体。まずアローを唱えて壁を破壊し、残った2マナでボーグを出す例です。
| 行動 | 手札 | 使えるマナ | 自分の盾 |
|---|---|---|---|
| 開始時 | 4枚 | 4 | 3枚 |
| アローで壁を破壊 | 3枚 | 2 | 2枚 |
| ボーグを召喚 | 2枚 | 0 | 2枚 |
相手のクラスターは相手の墓地、使い終えたアローと自分の盾1枚は自分の墓地です。手札の4→3→2枚とは別に、盾も1枚失っています。マナの軽さだけでなく、どの場所からカードを使ったかを数えます。
出したばかりのボーグは、通常の召喚酔いでこのターンには攻撃できません。今すぐ開いた道へ走り込めるのは、前のターンから残っていた仲間です。2マナ残ったから、そのまま新しい攻撃を1回増やせると数えないようにします。
相手の盾1枚なら、残していた2体で決着へ
自分に前のターンから攻撃できるボーグと炎のたてがみがいる場合を考えます。相手の盾は1枚、ブロッカーはクラスター1体だけ。アローで壁を消した後、1体目で最後の盾を割り、2体目で直接攻撃する筋道ができます。
相手の手札が2枚なら、盾から1枚増えて3枚になります。その盾に使えるS・トリガーがなく、ほかの妨害もなければ、続く直接攻撃が通って勝利です。壁を消すことが、残していた攻撃役を勝ちへつなぎます。
自分の盾が1枚しかなければ、アローを使った時点で0枚になります。相手のトリガーで追撃を止められると、次のターンは直接攻撃を受ける危険があります。勝ち切る予定が崩れた時の自分の場まで見てから撃ちます。
墓地へ送った盾のトリガーは使えない
アローで自分の盾を墓地へ置いた時、そのカードがホーリー・スパークでも、S・トリガーとして唱えることはできません。手札へ加わる動きではなく、盾から墓地へ行くためです。
また、どの盾を墓地へ送るか決める前に、裏向きのカードを見て中身を確認することはできません。これらは公式Q&Aでも確認できます。使わないカードを見つけてから捨てる処理ではありません。
エメラルなどで以前に置き、中身を知っている盾がある場合は、その記憶を判断材料にできます。ただし、知らないほかの盾を新しく見てよくなるわけではありません。実際に分かっている情報と、期待する中身を分けて扱います。
最後の盾から出たアローは、追加で失う盾がない
自分の盾が1枚、手札が2枚。相手には攻撃できるアクア・ハルカスが2体いるとします。1体目が最後の盾を割り、そのカードがアローだった場面です。
自分の盾は0枚、手札はアローが加わって3枚になります。S・トリガーで使い、まだ攻撃していない2体目のハルカスを破壊すると、手札は2枚へ戻ります。盾はすでに0枚なので、さらに墓地へ置く盾はありません。
最初のハルカスは攻撃済みで、2体目は墓地です。ほかの能力や攻撃役がなければ、次の自分のターンへ進めます。盾0枚でもアローを唱えられることは、別の公式Q&Aで明示されています。
盾が2枚あると、1体倒しても守り切れない場合がある
今度は自分の盾が2枚、相手のハルカスが3体とします。1体目が割った盾からアローが出て、残る盾は1枚。アローで2体目を破壊すると、その後に自分の残りの盾1枚も墓地へ置くため、盾は0枚になります。
すると相手の3体目が直接攻撃できます。除去で攻撃役を1体減らしても、自分の盾を1枚減らしたために、残った攻撃が直接届く形です。自分にほかの守りがなければ、このトリガーだけでは止め切れません。
残った盾が、エメラルで仕込んだスパークだと分かっている例なら、アローを使わず手札に残す選択も考えられます。2体目がスパークの盾を割り、そのトリガーで3体目をタップできれば生き残れます。アローを使うと、そのスパークを墓地へ送ってしまいます。
S・トリガーは必ず使うものではありません。盾から現れた除去を反射的に使う前に、使った後の自分の盾と相手の残り攻撃を数えます。撃たないほうが助かる分岐もあるのが、このカードの難しくて面白いところです。
攻撃中のビートルは7000。今攻撃していないほうは3000
デスブレード・ビートルは通常3000ですが、攻撃中はパワーアタッカーで7000になります。その攻撃で割れた盾からアローを使う時、攻撃中のビートルは6000以下ではないため選べません。
相手にまだ攻撃していない別のビートルがいれば、ほかの強化がない条件でその1体は3000です。次の攻撃を控えているそちらなら、アローの対象にできます。同じ名前のカードが並んでいても、攻撃中かどうかで届く範囲が変わります。
自分のターンに手札から唱える場合も、攻撃していないビートルは通常3000として見ます。カード左下の数字だけでなく、今どの能力が働いているかを確認します。破壊したい相手を決めてから、その時点のパワーを照合すると間違いを減らせます。

ハンマーやブレードとは、届く相手と代償を比べる
クリムゾン・ハンマーも火の2マナですが、選べるのは相手の2000以下です。自分の盾を墓地へ置く処理はありません。小型を1体倒せればよい場面と、6000までの相手を倒したい場面では、どちらに役目があるかが変わります。
クリティカル・ブレードは闇2マナで相手のブロッカーを破壊する呪文です。6000を超えるグラン・ギューレでも、ブロッカーなので選べます。アローはパワー、ブレードは能力欄を見るという違いです。
アロー1枚ですべてを解決しようとせず、相手のどのカードが自分の攻撃を止めているかを確認します。盾を失う代わりに広い範囲へ届く2マナを、必要な相手に当てる判断が大切です。
撃った後の盾までが、アローの効果
対象を倒した瞬間だけでなく、自分の盾が何枚残り、相手が何回攻撃できるかまでを一続きで読みます。通常使用では攻めの道を開け、最後の盾では次の攻撃役を止める。同じカードでも、置かれた場所によって働き方が変わります。
仲間はDM-03の画像図鑑、除去の比較は旧枠呪文ガイド、関連カードは昔のデュエマ辞典へ。昔のノーマルカードの買取相談はお問い合わせフォームで受け付けています。運営は株式会社数強塾、代表者は藤原進之介です。



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