エマージェンシー・タイフーンは手札が増える?旧枠DM-11の捨て札とS・トリガー

平成コレクション

エマージェンシー・タイフーン / DM-11

2枚引いて、1枚捨てる。
残す札で、次が変わる。

手札の枚数と中身、そして墓地。
2マナの手札交換を、順番に数える。

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2枚引ける。よし、手札が増えるぞ。そう思ってエマージェンシー・タイフーンを使うと、最後の1枚を捨てたところで「あれ、枚数は元どおり?」となります。この呪文の仕事は、手札を山ほど増やすことより、今使いたい札を探しながら墓地にもカードを用意することです。

必要な1枚を残すか、次のターン用のマナを残すか。たった1枚の捨て札に、デッキの動かし方が出ます。DM-11の旧枠版から、後のデスマーチとの組み合わせまで、時期を分けて順番に見ていきましょう。

エマージェンシー・タイフーン DM-11 43/55
公式カード情報・画像出典:エマージェンシー・タイフーン DM-11

2マナで最大2枚。その後に1枚を捨てる

エマージェンシー・タイフーンは水文明、コスト2の呪文です。DM-11ではコモンで、S・トリガーを持ちます。カードを2枚まで引いた後、自分の手札を1枚捨てます。引く枚数には選択の余地がありますが、引いた後の捨てる処理までが一続きの効果です。

捨てるカードは、今引いた2枚のどちらかに限定されません。以前から持っていた重いクリーチャーを捨てて、引いた軽いカードを残すこともできます。一方、唱えているタイフーン自身はもう手札にないので、それを捨て札の1枚として数えることはできません。

「水の2マナ呪文」という見た目が同じでも、スパイラル・ゲートは場のカードを手札へ戻す呪文です。タイフーンで相手のクリーチャーは戻りません。手札の整理と場の処理を取り違えると、目前の攻撃に間に合わなくなります。

手札4枚から使うと、終わりも4枚

ここからの数字は、ほかの能力が働いていない手動の検討例です。自分の手札4枚の中にタイフーンがあり、使用可能な水を含む2マナを持っています。2枚引くことを選ぶと、次のように動きます。

処理 手札枚数 何が起きたか
唱える前 4 タイフーンを含む4枚
タイフーンを唱える 3 呪文自身が手札から離れる
2枚引く 5 山札から2枚が加わる
1枚捨てる 4 自分で選んだ1枚が墓地へ

最終枚数は4枚ですが、中身は変わっています。元の4枚を全部そのまま維持したのではありません。タイフーンを使い、新しい2枚を見て、1枚を墓地へ置きました。解決を終えたタイフーン自身も墓地へ行きます。

比べてエナジー・ライトは3マナで2枚引き、捨てる処理がありません。手札4枚なら、唱えて3枚、引いて5枚です。手札の総数が欲しいならライト、2マナで中身を動かしたいならタイフーン、と役割を考えられます。1マナの差と1枚の差は、どちらも小さくありません。

3ターン目に動きたいなら、マナに置く札も残す

2ターン目のチャージを終え、手札がタイフーン、アクア・ハルカスデスライガースパイラル・ゲートの4枚だったとします。水を含む2マナを使ってタイフーンを唱え、引いた2枚は水のカードと別の高コストカードでした。

次のターンに3マナのハルカスを出したいなら、ハルカス本人と、3枚目のマナに置く札を残します。例えば高コストカードを1枚捨て、水のカードをチャージ用に持っておく考え方です。切り札を全部抱えて、次のマナに困るより、今後の支払いまで決めておくほうが動きが滑らかになります。

次の自分のターン、通常ドローで手札4枚から5枚、1枚チャージして4枚、ハルカスを召喚して3枚、その登場時に1枚引けば4枚です。場にはハルカスが残ります。ただし出したばかりのハルカスは通常そのターンには攻撃できません。手札が回ったことと、その場で盾を割れることは別です。

1枚だけ引くと、手札は1枚減る

タイフーンは「2枚まで」なので、必ず2枚引くわけではありません。手札4枚から唱えて1枚だけ引き、1枚捨てるなら、4枚から3枚、4枚、3枚と動きます。0枚を選び、残った手札から1枚捨てる場合は、最後は2枚です。

このため、通常の手札交換を目当てにするなら2枚引くほうが多くの候補を見られます。ただし山札が少ない終盤には、引く枚数そのものが判断になります。残りの山札を確認せず、いつもの調子で2枚を手に取るのは避けたいところです。

残り手札がタイフーン1枚だけでも、2枚引いた後に1枚捨てれば、最後に1枚が残ります。手札をすべて失う呪文ではありませんが、好きなカードを指定して山札から取れるわけでもありません。確定で探す動きはクリスタル・メモリーとの違いになります。

盾から使うと、攻撃前の手札より1枚増える

自分の盾が3枚、手札が2枚。相手の通常の1枚ブレイクで、その盾からタイフーンが出た場合です。まず盾は2枚になり、タイフーンが手札へ加わるので手札は3枚。そのS・トリガーを使うと、タイフーンが離れて2枚、2枚引いて4枚、1枚捨てて3枚です。

攻撃される前の2枚と比べると、最後は3枚。自分の手札から普通に唱えた時とは、比較の始点が違います。タイフーンが盾から供給された分を含めて数えるので、「手札は増えない呪文」とだけ覚えると、この場面の計算を間違えます。

ただし、この効果そのものは攻撃役を除去したり、ブロッカーを出したりしません。相手にまだ攻撃できる仲間がいるなら、次の攻撃は続きます。アクア・サーファーのS・トリガーのように、場の1体へ直接触れる能力とは違います。

引いたデーモン・ハンドを、その場で使える?

最後の盾からタイフーンを使い、2枚引いた中にデーモン・ハンドがあった。思わず助かったと言いたくなりますが、そのハンドは山札から引いたカードです。シールドから手札へ加わったわけではないので、それだけでS・トリガーを使うことはできません。

盾から使える呪文で引いたのだから、引いた札も無料。そんな連鎖はタイフーンの能力には書かれていません。次の自分のターンまで生き残れば手札の除去として使えますが、目の前の残りの攻撃を自動的に止めるものではないのです。

この局面では、増えた手札の質と、今の生存を分けて評価します。相手の攻撃がこれで最後なら、次の反撃札を探す意味があります。まだ1体残り、自分の盾が0枚なら、良いカードを引いただけでは間に合わない場合があります。

墓地へ置くことが、次の1マナにつながる

ここからはDM-32までのカードを使う比較です。DM-11だけで遊ぶ場面には、まだ死神術士デスマーチは登場しません。カードプールを広げると、タイフーンの捨て札が墓地進化の準備にもなります。

手札のブラッディ・イヤリングを捨てれば、自分の墓地に闇のクリーチャーが用意できます。使用可能な3マナのうち、タイフーンに2マナ、デスマーチに闇の1マナを使えば、そのターンに墓地進化へつなげられます。詳しい手順と、その後の攻撃・ブロックはデスマーチの記事で追っています。

タイフーンは水の呪文なので、解決後に墓地へ置かれても、それ自体をデスマーチの進化元にはできません。捨てる札を闇のクリーチャーにする必要があります。同じ「墓地が増える」でも、何が増えたのかが大切です。

エマージェンシー・タイフーン DM-32再録版
公式カード情報・画像出典:DM-32再録版

古いコモンを、デッキのつなぎ役として見直す

タイフーンは切り札のように大きな数字で押すカードではありません。次のターンの札を選び、墓地に置く札を選ぶ。その小さな選択で、手札の重さを整えます。引いた2枚を眺めてから迷う時間も、このカードらしい楽しさです。

水文明の画像ガイドではドローとバウンスを、呪文ガイドではS・トリガーの役割を比較できます。旧枠カードの整理・買取相談はお問い合わせフォームへ。表裏の写真、収録番号、枚数、状態を分かる範囲でお知らせください。運営は株式会社数強塾、代表者は藤原進之介です。関連するカードや記録は昔のデュエマ辞典からたどれます。

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