墓地の3枚が戻ってくる。さて、何をしよう?
ブロッカーを使い切り、手札も少なくなってきた終盤。墓地を広げて「この3枚、もう一度使えたらなあ」と考える。ゾンビ・カーニバルは、そんな場面で出番が来る呪文です。派手に相手を倒すわけではありませんが、さっきまで働いていた仲間をまとめて手札へ呼び戻せます。
ただし、お祭り気分で3枚を回収しても、それだけでは場は空っぽのままです。5マナを払った後に何マナ残るか。次の相手の攻撃をどう止めるか。ここまで考えておくと、「たくさん戻った!」の一歩先に進めます。今回はガーディアンを中心に、回収と再召喚を分けて追ってみましょう。
ゾンビ・カーニバルの能力と、選ぶ「種族」

公式カード情報では、S・トリガーを持ち、種族を1つ選んで、自分の墓地からその種族のクリーチャーを3体まで手札に加える能力を確認できます。収録弾はDM-09「覇道帝国の絆」。ここで選ぶのは「光」「闇」といった文明ではなく、「ガーディアン」「リキッド・ピープル」などの種族です。
闇の呪文だから闇のクリーチャーしか戻せない、という制限はありません。ガーディアンを選べば、光の蒼天の守護者ラ・ウラ・ギガも、同じ光の時空の守護者ジル・ワーカも候補になります。一方、同じ光でも光輪の精霊ウルスはエンジェル・コマンド。この3種類を「光だから」と一緒に選ぶことはできません。
以下はDM-09までのカードで作った説明用の盤面です。当時の大会結果や、実戦で起きた対戦の記録ではありません。ほかの能力が働かない条件で、手札・墓地・マナの移動を確かめます。
手札4枚から3枚回収すると、最後は6枚
自分の手札はゾンビ・カーニバルを含む4枚。墓地にはラ・ウラ・ギガ2枚、ジル・ワーカ1枚、不死身男爵ボーグ1枚があります。自分の場は空。闇のマナを含む5マナが、すべて使える状態です。
| 処理 | 手札 | 場の枚数 |
|---|---|---|
| 唱える前 | 4枚 | 0体 |
| 5マナを払い、呪文を使う | 3枚 | 0体 |
| ガーディアン3枚を回収 | 6枚 | 0体 |
3枚戻したので、手札が4枚から7枚になるわけではありません。唱えた呪文自身の1枚が手札から出ているため、差し引きで2枚増えます。処理が終わると、回収したギガ2枚とジル・ワーカは手札にあり、ボーグと使い終わったゾンビ・カーニバルが墓地に残ります。
ここでボーグも欲しいからといって、ガーディアン2枚とボーグ1枚を選ぶことはできません。不死身男爵ボーグはヒューマノイドです。回収枚数は「好きなクリーチャー3枚」ではなく、選んだ1種族の範囲で数えます。墓地を種族ごとに少しずらして並べると、選べる組み合わせが見やすくなります。
5マナを全部使うと、戻したブロッカーを出せない
先ほどの例では、呪文に5マナを使い切っています。ギガは1マナ、ジル・ワーカは3マナですが、その1マナすら残っていません。手札が6枚になっても、そのターンに新しいブロッカーを置けないわけです。次のターンまで待てる盤面なのかを、唱える前に確認したいところです。
自分のシールドが1枚、相手に攻撃できるボーグが2体いるとします。最後のシールドに役立つS・トリガーがなく、自分の場にも守りがなければ、1体目に最後のシールドを割られ、2体目の攻撃で負けます。墓地から戻したジル・ワーカを手札で握っていても、そこからブロックはできません。
同じ5マナでも、必要なのがジル・ワーカ1枚だけなら、2マナのダーク・リバースで回収し、残る3マナで召喚する選択があります。手札4枚から呪文を使って3枚、1枚戻って4枚、召喚して3枚。手札の枚数はゾンビ・カーニバルの方が多くても、実際に場へ置ける守りはこちらの方が早いのです。マナには闇と光の両方を用意しておきます。
8マナなら、3枚回収してジル・ワーカを置ける

では、使えるマナを8枚に増やしましょう。最初の5マナでゾンビ・カーニバルを唱え、ガーディアン3枚を回収。残る3マナに光が含まれるよう支払っておけば、ジル・ワーカを出せます。手札は4枚から3枚、回収して6枚、召喚して5枚。場にはジル・ワーカ1体が残ります。
このジル・ワーカは、次の相手のターンにブロックできます。相手のボーグと2000同士で相打ちになれば、墓地に置かれた能力で、別の相手2体までをタップできます。ただし、どの攻撃をブロックするかで結果が変わる点は、ジル・ワーカの3体防御の解説で詳しく扱っています。
残り3マナに光が2枚含まれ、ギガ2体を1マナずつ出すなら、1マナを残してブロッカーを2体並べられます。手札は6枚から4枚に減りますが、相手の別々の攻撃をブロックできます。ジル・ワーカ1体の破壊時能力に頼るか、ギガ2体を並べるか。相手に手札戻しがありそうか、どのパワーの相手が攻撃してくるかで選び方は変わります。
S・トリガーで出ても、回収したギガはすぐ召喚できない
ゾンビ・カーニバルがシールドから出れば、S・トリガーでマナを払わずに唱えられます。5マナを節約できるのはうれしいところ。ただ、相手の攻撃中に回収した普通のクリーチャーを、そのまま手札から召喚できる能力ではありません。
自分のシールドが1枚、場は空。相手のボーグAが最後のシールドを割り、ゾンビ・カーニバルが出たとします。墓地のガーディアン3枚を手札に戻せても、場は空のままです。相手に未攻撃のボーグBがいれば、続く攻撃を回収したギガでブロックすることはできず、ほかに対処がなければ負けます。
シールドから唱えた場合の手札も数えてみます。ブレイク前に手札が2枚なら、シールドの呪文は使って墓地へ行き、3枚を回収した後の手札は5枚です。呪文を手札に残したうえで3枚を戻すわけではありません。攻撃が止まるS・トリガーと、次のターンの手札を用意するS・トリガーの違いが、ここにはっきり出ます。
リキッド・ピープルなら、進化元と進化先を一緒に
ガーディアン以外の例も考えましょう。墓地にアクア・ガード、アクア・ハルカス、クリスタル・ランサーがあれば、リキッド・ピープルを選んで、この3枚を回収できます。進化クリーチャーだから回収できない、ということはありません。
ただし、ランサーだけを手札に戻しても、場に進化元がなければ出せません。ガードとランサーを両方戻しておくと、後の自分のメインステップで、1マナのガードから6マナのランサーへ進化する道ができます。この再展開だけで計7マナ。ゾンビ・カーニバルの5マナとは別に必要な費用なので、「5マナでランサーが帰ってきた」と言うときにも、手札なのか場なのかを分けて考えましょう。
回収したい3枚を選ぶときは、いちばん大きなカードから順に取るより、出す順番を先に決める方が役立ちます。進化元が必要なのか、次のターンの守りが必要なのか。3枠しかないからこそ、その配分がデッキの動きに表れます。
墓地にないカードと、3枚そろわない場合
ナチュラル・トラップでマナへ送られたクリーチャーは、この呪文では戻せません。マナからの回収はクローン・ファクトリーなど、別の役割です。また、同じ種族が2枚しか墓地になければ、その2枚を戻せます。「3体まで」なので、3枚そろうまで唱えられないわけではありません。
古いカードの束から見つけたら、カード名と収録番号、表裏の傷や折れを確認しておきましょう。整理や売却の相談は買取の流れを確認して、査定フォームからどうぞ。使い道を探したい方は昔のデュエマ辞典へ。お祭りの主役を3枚選んだら、次はその3枚をどう場へ送り出すか。墓地を眺める時間が、少し楽しくなる呪文です。



コメント