場のクリーチャーが倒れるたび、後ろで手札が増えていく。封魔妖スーパー・クズトレインがいると、いつもの相打ちにも少し違う意味が生まれます。相手は1体を失い、こちらも1体を失う。そこで終わるはずの交換から、さらに次のカードを受け取れるのです。
DM-25のカードイラストには、いかにも何かを回収していそうな姿。名前は豪快ですが、能力を使いこなすには細かな勘定が必要です。誰が破壊されたのか、それは本当に破壊なのか、クズトレインはその時に場にいたのか。DM-25までのカードを使う手動の検討例で、一つずつ数えてみましょう。

自分でも相手でも、ほかの1体が破壊されれば1枚
闇文明の5マナ、パワー5000。種族はヘドリアン/グランド・デビルで、DM-25版のレアリティはレアです。ほかのクリーチャーが破壊されると、カードを1枚引いてもよい能力を持ちます。自分の味方に限らず、相手のクリーチャーが破壊された時にも働きます。
一方、このクズトレイン自身だけが破壊されても、自分の能力で1枚引くことはできません。「ほかの」が大事です。また、出た時に引く能力ではないので、5マナで召喚しただけなら手札は1枚減ったまま。次の破壊が起きるまで、補充は始まりません。
ブロッカーやW・ブレイカーも持っていません。5000の大きさはありますが、出した瞬間に攻撃を受け止めたり、盾を2枚割ったりするカードではありません。普通に召喚したターンは攻撃できず、次のターン以降の働きを待ちます。
6ターン目のデス・スモークで、手札は3→2→3枚
5ターン目に出したクズトレインが残り、6ターン目の通常チャージを終えた場面とします。自分は使える闇マナ6枚、手札3枚、盾3枚。手札にはデス・スモークとブラッディ・イヤリングがあり、相手の場にはアンタップしているアクア・ハルカスがいる例です。
| 行動 | 自分の手札 | 使えるマナ | 相手のハルカス |
|---|---|---|---|
| 6ターン目の開始条件 | 3枚 | 6 | 場にいる |
| スモークでハルカスを破壊 | 2枚 | 2 | 墓地へ |
| クズトレインで1枚引く | 3枚 | 2 | 墓地 |
| イヤリングを召喚 | 2枚 | 0 | 墓地 |
スモークは4マナで、アンタップしている相手を破壊する呪文です。使って減った手札1枚を、クズトレインが補ってくれます。残る2マナでイヤリングを出せば、こちらの場には補充役とブロッカーが並びます。表の間は双方の盾に触れず、自分の盾は3枚のままです。
スモークの対象がすでにタップしていたら、この筋道では破壊できません。引く予定を立てる前に、除去の対象条件を確認します。また、引いた未知の1枚をイヤリングだと決めつけてはいません。必要なブロッカーは最初から持っている条件です。
2000同士の相打ちなら、補充は2枚になる
自分にクズトレインと、前のターンからいるハルカス。相手にタップ中のハルカスがいるとします。自分のハルカスで相手のハルカスへ攻撃すると、強化などがなければ2000同士で相打ちです。破壊されるのは自分1体、相手1体の合計2体なので、クズトレインの能力で合計2枚まで引けます。
攻撃前の自分の手札が2枚なら、両方の補充を使って4枚。双方の場からハルカスが消え、自分のクズトレインは残ります。クリーチャー同士の攻撃なので、ここでは相手の盾は減りません。手札を増やすことと、勝利へ近づくことは別に数えます。
相手の盾があと1枚で、自分にはほかにも直接攻撃役がいるなら、ハルカスを盾へ向かわせる案もあります。相打ちで2枚引くのは魅力的でも、今の攻撃で勝ち切れるなら事情が変わります。手札を扇のように広げる楽しさで、目の前の決着を見逃さないようにしたいところです。
イヤリングが勝ってから倒れても、2体分を数える
クズトレインとイヤリングが自分の場に残っている時、相手の2000のハルカスがプレイヤーを攻撃したとします。4000のイヤリングでブロックすると、まずバトルでハルカスを破壊できます。その後、イヤリングも自身の能力で破壊されます。
破壊される時点は同時ではありませんが、結果としてクズトレイン以外の2体が破壊されるため、合計2枚まで補充できます。手札2枚なら4枚へ。攻撃をブロックしているので、その攻撃で自分の盾は割れません。盾を守り、相手を倒し、次の手札を受け取る動きになります。
ただし、イヤリングは墓地へ行くため、その後に続く別の攻撃は止められません。自分の盾が0枚で、相手にまだ攻撃できるクリーチャーがいる場合、手札が増えても直接攻撃を防げるとは限りません。補充した普通の呪文を相手ターンに突然唱えることはできないためです。
オルゼキアと組むと、味方1体と相手2体で3枚
同じDM-25には魔刻の斬将オルゼキアがいます。7マナで出すと、自分のクリーチャーを1体破壊し、その後、相手が自分自身のクリーチャーを2体選んで破壊します。自分が相手側の2体を自由に選べる能力ではありません。
自分の場がクズトレインと青銅の鎧、手札3枚、使える闇を含むマナ7枚。相手にはクリーチャーが2体以上いて、破壊を置き換える能力などはないとします。オルゼキアを召喚して手札は2枚。自分の青銅を破壊し、相手も2体を破壊すると、クズトレイン以外が合計3体倒れます。
それぞれの補充を使えば、手札は2枚から5枚になります。場にはクズトレインとオルゼキアが残ります。青銅はマナを増やす仕事をすでに済ませ、ここでは次の手札につながる役目を果たします。自分の戦力も1体減っていますが、残る場と増える手札の両方でその交換を評価できます。

最初にクズトレインを破壊すると、その後の2体を見られない
同じオルゼキアの例で、自分側の破壊にクズトレインを選ぶとどうなるでしょう。自身の破壊では引けません。そして相手の2体が破壊される時には、クズトレインはもう場にいません。この1体だけが補充役なら、相手2体の分も引けません。
ここは破壊の順番が重要です。オルゼキアの能力は、自分側の1体を破壊した後で、相手側の2体へ進みます。全部まとめて同時に破壊された扱いにはなりません。青銅を選ぶ場合とクズトレインを選ぶ場合では、残る場だけでなく、手札5枚と2枚という差も生まれます。
一方、クズトレインと青銅が同時に破壊された場合は、青銅の分を1枚引けます。これは公式の過去Q&Aに明示されています。一緒に倒れたなら仲間の分を受け取れるが、先に場を離れた後の破壊は見られない。この区別を覚えると、全体除去の場面も整理しやすくなります。
マナ送り、手札戻し、手札破壊では働かない
ナチュラル・トラップでクリーチャーがマナへ移った時や、スパイラル・ゲートで手札へ戻った時は、破壊ではありません。場からいなくなったという結果だけを見て、クズトレインで引くことはできません。
ゴースト・タッチで相手の手札からクリーチャーカードを捨てさせても、補充は起きません。墓地にクリーチャーカードが増えたことと、場のクリーチャーが破壊されたことは別です。呪文を使い終えて墓地へ置くことでも引けません。
キリュー・ジルヴェスの能力によって、破壊のかわりに自分のクリーチャーをマナへ置く場合も、そのクリーチャーは破壊されていません。マナを増やす動きとクズトレインの補充が、同じ1体から必ず両方得られるわけではないのです。
2体並べた時と、ミスト・リエスとの違い
自分にクズトレインが2体いるなら、別のクリーチャー1体の破壊に対して、それぞれ1枚ずつ、合計2枚まで引けます。その2体のうち片方だけが破壊された場合は、残ったもう片方から1枚。自分自身を数えないという条件は、各クズトレインについて別々に見ます。
ミスト・リエスは、ほかのクリーチャーが場に出る時の補充役です。こちらは場を増やす動きに、クズトレインは破壊による交換に合わせて働きます。同じ5マナの補充役でも、自分のデッキがどの場面を多く作るかで居場所が変わります。
引くかどうかは選べます。山札が残り少ない時まで、起きた能力を全部使う必要はありません。残る山札と次の通常ドローを見て、必要な分だけ受け取ります。たくさん引ける仕組みほど、最後は枚数の確認が頼りになります。
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