青銅の鎧が仕事を終えたら、今度は本人にもマナになってもらう。なかなか忙しい職場です。メビウス・チャージャーは、場のクリーチャーを次の大きな一手へつなぐ自然の呪文。しかも使った呪文自身までマナに加わります。
そこで気になるのが、「何枚増えるの?」「そのマナ、今すぐ使えるの?」という計算です。合計枚数だけ見れば同じ7マナでも、そのターンにあと何ができるかは違います。DM-07までの紙のカードを使い、手札・場・使えるマナを分けて追ってみましょう。以下は能力を理解するための手動の盤面例で、当時の大会の再現ではありません。
メビウス・チャージャーの効果と収録弾

自然文明、コスト3の呪文で、レアリティはアンコモン。場にある自分のクリーチャー1体を自分のマナゾーンへ置きます。そしてチャージャーにより、唱えたメビウス自身も墓地へ行くかわりにマナへ置かれます。この記事では進化ではない単色クリーチャー1枚を移し、他の能力が処理に割り込まない条件で考えます。
相手のクリーチャーをマナへ送る呪文ではありません。相手の切り札をどかすナチュラル・トラップとは対象も目的も違います。またS・トリガーは持ちません。盾から来たら無料で使える、とは数えず、通常は自分のメインステップで3マナを払います。
収録はDM-07「時空超獣の呪」。カード箱で見つけた35/55のメビウスは、この版です。場からマナへ向かう能力と、呪文自身の行き先を変えるチャージャー。二つの動きを一緒に読めば、なぜ2枚増えるのかが見えてきます。
5マナから唱えると、7枚中4枚が使える
自分のマナは5枚、すべてアンタップ。自然文明を含み、自分の場には青銅の鎧が1体います。手札はメビウスを含む4枚。まず3マナを支払うと、使っていないマナは2枚になります。ここまでは普通の3マナ呪文と同じです。
次に、場の青銅をマナへ置き、メビウス自身もチャージャーでマナへ置きます。この例では新しく加わった2枚をすぐ支払いに使えます。公式のチャージャーのQ&Aでも、呪文をアンタップ状態でマナへ置き、すぐ使えることが説明されています。
| 処理 | マナ総数 | 使えるマナ |
|---|---|---|
| 唱える前 | 5枚 | 5枚 |
| 3マナ支払う | 5枚 | 2枚 |
| 青銅をマナへ | 6枚 | 3枚 |
| メビウスもマナへ | 7枚 | 4枚 |
手札は4枚から3枚に減り、自分の場は青銅1体から0体へ。今回動かした青銅とメビウスは、どちらも墓地にはありません。マナが増えた代わりに、手札と場のカードをそこへ移したわけです。山札から新しく2枚を持ってきたのではない点も、覚えておきたいところです。
合計7枚、今使えるのは4枚。場の青銅は0体に。
残った4マナでハルカスを出すなら、水を残す
この直後、手札にアクア・ハルカスがあるとします。ハルカスは水の3マナなので、4枚の使えるマナに水文明が含まれていれば召喚できます。手札3枚からハルカスを出して2枚、出たときの能力で1枚引けば3枚。場には新しくハルカスが1体残り、使えるマナは1枚になります。
ただし、最初のメビウスの支払いで唯一の水マナをタップしてしまうと、この手順はできません。新しく増えた青銅もメビウスも自然文明。4マナあることと、水のカードを出せることは別です。メビウスを唱える前に、次に使いたいカードの文明まで見て、支払いに使う3枚を選びましょう。
青銅がハルカスに交代し、マナは2枚増えた。こう書くと気持ちのいい動きですが、新しいハルカスには召喚酔いがあります。前のターンからいた青銅なら攻撃できた場面でも、交代したハルカスはそのターン通常攻撃できません。カードを出す順番だけでなく、攻撃役の年季にも注目です。
3ターン目の青銅から、4ターン目に7マナへ

先攻、初期手札5枚、先攻1ターン目のドローなし。毎ターン1枚ずつマナへ置き、最初の2ターンは召喚も呪文も使わない条件です。相手からの手札・マナへの干渉や、自分のシールドのブレイクはありません。必要なカードを引けており、青銅が増やす山札の一番上は単色カードとします。
| ターン | 行動 | 終了時の手札・マナ |
|---|---|---|
| 1 | マナへ1枚置く | 手札4枚、マナ1枚 |
| 2 | 引いて、マナへ1枚置く | 手札4枚、マナ2枚 |
| 3 | 引く→置く→青銅を召喚。山札から1枚マナへ | 手札3枚、マナ4枚 |
| 4 | 引く→置く→メビウスで青銅をマナへ | 手札2枚、マナ7枚。4枚使用可能 |
4ターン目、ここからハルカスを出して1枚引くなら、手札は2枚から1枚、そして2枚に戻ります。水を残せていれば先ほどの交代ができます。召喚しなければ、場は空のままで手札2枚。マナ7枚という数字は立派ですが、次の相手ターンを誰が受けるのかは別途考える必要があります。
この例で5ターン目を迎え、さらに1枚マナへ置けば8マナです。重いカードに早く届くことがメビウスの魅力。ただし、手札の切り札までマナへ置いてしまえば、その8マナで出すものがなくなります。序盤にマナを増やすカードと、増やした先で使うカードを、手札の中で区別して残しておきましょう。
アルティメット・フォースとの違いは、場と残りマナ
アルティメット・フォースは自然の5マナ呪文で、山札の上から2枚をマナへ置きます。最初に戻って、マナ5枚と場の青銅がある状態から使い、新しく置く2枚が単色なら、マナは7枚、使える分は2枚になります。手札は呪文1枚分減りますが、青銅は場に残ります。
同じ7マナでも、メビウスならすぐ使える分が4枚で青銅は退場。フォースならすぐ使える分が2枚で青銅が残る。次のカードへ使えるマナを多く残したいのか、攻撃役を残したいのか。この違いを見れば、単に「どちらも2枚加速」で片付けずに選べます。
相手のシールドが0枚で、前のターンからいる青銅の攻撃を妨げるものがないなら、その青銅は勝負を決める1体です。ここでわざわざマナへ移す必要はありません。パワー1000でも、最後の直接攻撃に必要なのは大きさではなく、攻撃が通ること。役目を終えたと決めつける前に、相手の盾を見てあげたいですね。
飛行男をマナへ置いても、手札破壊は起きない
飛行男をメビウスでマナへ置いた場合、相手の手札を捨てさせる能力は働きません。飛行男の条件は場から自分の墓地へ行くこと。行き先がマナなら、その条件を満たしていません。「場からいなくなったから能力が出る」と一括りにすると、ここを間違えます。
同様に、マナへ移した青銅をダーク・リバースで手札に戻すことはできません。ダーク・リバースが探すのは自分の墓地のクリーチャーです。マナのカードを手札へ戻したいなら、クローン・ファクトリーが候補になります。こちらは水の3マナで、自分のマナからカードを2枚まで手札へ戻す呪文です。ただし回収するとマナ総数は減ります。せっかく増やしたマナから何を取り戻すのか、次の支払いも含めて選びましょう。
殴ってからマナへ、は通常できない
青銅で1枚割ってからメビウスでマナへ置けば、全部おいしく使えそうです。でも通常の呪文は、攻撃を始める前のメインステップで使います。青銅の攻撃後に、通常の手順でメビウスを唱えるために戻ることはできません。公式Q&Aのメインステップの説明でも、この区切りが確認できます。
今回は青銅を攻撃役として残すか、マナへ移して別のカードにつなぐか。両方を欲張る前に選ぶのが、この呪文の面白さです。昔の束から見つかったら、自然文明の旧枠カードと並べ、どこへつなぎたかった1枚なのかを考えてみてください。手元のカードの査定相談は、下のバナーからカード名や写真を添えて送れます。



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